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【俺が睨む、栗山英樹プレゼンツ超究極「ビッグプラン」】エースのやきう日誌 《2019年2月15日版》

北海道日本ハムファイターズ開幕投手上沢直之(25)投手に内定......

 

 

そら、そうなるわな。昨年の実績、それと開幕の相手、対オリックスバファローズ戦の相性‥‥。以前から、上沢がバファローズに強い印象があって、調べてみたらビンゴ。昨シーズンは敗けなし、なんと4戦4勝である。ファイターズファンにとって、これは心強いデータとなるだろう。

 

2戦目が金子弌大で‥‥って、あれ?

たしか、開幕カードは3連戦だったよな。どうせなら、まとめて3人公表してしまえばいいのに、若干中途半端感が否めない。

んだが! そこは我らの栗さんである。仕上がり具合やオープン戦での出来いかんでは、“あの男”の起用も考えているのではないか‥‥?

 

吉田輝星☆

 

‥‥というのも、オリックス戦を終えると、しばらくファイターズは札幌に帰ってこない。全国の野球ファンからの期待を一身に背負う、吉田輝のデビューの舞台は、ほぼまちがいなく地元・札幌ドームであるはずだ。開幕戦がロードだった大谷翔平を除き(投手としては札幌Dが最初)、ファイターズに来たビッグルーキーたちは皆そう。

開幕投手」は、さすがにリップサービスだと判っていたけれど、3戦目なら大いにあり得る。なにせ、2年目の斎藤佑樹開幕投手に持ってくる男だ。栗さんなら、やりかねない。

 

イカすね!!

稚心を去る

 

 

‥‥と、俺は睨んでいるが、吉田輝がまだ一軍では使えないと判れば、ここは是非「チャレンジ枠」で。個人的に“推し”なのは、今年2年目の左腕・宮台康平だ。

やってくれるよ、宮台は。‥これまでの「東大卒」投手とは、ひと味もふた味も違う。ちょっと古くて申し訳ないが、大昔、近鉄他で活躍をした阿波野秀幸氏を思わせる腕のしなり、投球フォーム。同氏が「トレンディエース」で名を馳せたのなら、宮台は「東大の星」となれ。

まず、プロでの1勝。同じく東京大からファイターズにやってきた遠藤良平が果たせなかった無念を、今年こそ晴らしてほしい。期待している。

 

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連載企画【私と平成ハム11】

 

◇vs平成の怪物

 

 

ときおり、身も蓋もないことを考える......

 

横浜高校・“松坂大輔くん”のクジをライオンズではなく、もし、ファイターズが引き当てていたら。

そうしたら、やはり予定通りに、社会人野球へ進み、3年後に、横浜なり巨人なりに逆指名で入っていたのか。‥いや、熟考の末、仮にファイターズへの入団を決心したとする。その場合、岩本勉は本当に背番号「18」を譲っていたのだろうか‥‥そんなふうに、色々と。

いずれにせよ、松坂を指名したあの3球団のうち(西武・横浜・ハム)、交渉権をファイターズが獲得していたら、まちがいなく、今日の彼の野球人生はなかった。それが本人にとって幸福だったのか否かは結局のところ、誰にも分からない。‥そう考えるとドラフトとは、未来ある一人の若者の運命を翻弄してしまう、誠に罪深い制度である。

 

 

1999年の松坂大輔 歴史を刻んだ男たち

 

 

プロデビュー戦が、奇しくもそのファイターズ。開幕二カード目のここに、東尾修監督があえて彼を当ててきたのは、ファイターズに対する“当てつけ”などでは別になく、エース級の相手投手とぶつからないための「親心」であったともいう。結果的に松坂と同じく、甲子園でノーヒットノーランを達成していた芝草宇宙との投げ合いを演出させた。

 

それにしても、凄まじかった――

 

東京ドームのスピードガンは他よりも少し高めだったとはいえ、MAX155キロの快速球に手も足もでない。5回まで無安打。「初登板無安打無得点試合」あの近藤真一の記憶をも呼び起こさせた、快刀乱麻な投球‥‥。

 

松坂の直球に空を斬った、片岡篤史の三振映像がよく流される。意外と触れられていないのは、片岡自身は例年にないくらい、開幕から好調なスタートを切っていたということ。それが、松坂と対戦してから、少しおかしくなった。‥終わってみれば、片岡にしては低い2割7分台のシーズン打率にとどまっている。

‥そのあたりのメカニズムは自分には解らないけれども、力勝負で挑んだフルスイングが、リーグ屈指だった巧打者のバッティングを、微妙に狂わせてしまったのだろうか。ちなみに翌2000年には無安打無得点できていた松坂から最終回に安打を放ち、無事「リベンジ」を果たしている。一段とギアを上げてくる“本気モード”の松坂「対片岡」は、存分に野球ツウたちを唸らせた。

 

 

デビュー戦にかんしては、珍しく東京ドームに客が集まったし、高卒ルーキー・松坂に花を持たせてもいい‥‥そんな心理もわずかに働いたが、主役が降板したとなれば話は別。松坂は打てなくても、試合には勝利しなければならない。

ところが9回、最後の締めのマウンドに上がったのが、背番号「21」西崎幸広だった。長年ファイターズのエースとして、その東京ドームのマウンドに立っていた男である。注目度の高い、後輩のプロ初勝利がかかった試合。‥‥それまでの野球人生で、いちばん緊張したという。観ていて痛くなるほど、彼の気持ちは伝わってきた。

 

松坂よりも、むしろ“西崎のために”。思いの矛先を、我々は一体どこへ向ければ良いのか‥‥。ファイターズのファンも実、けっこう複雑だったのだ。

(つづく)

 

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