センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

「自分らしく生きろ」なんて、クソくらえだ

街中にあるキャバクラの看板、あるいはフェイスブックに投稿された画像などを見、いざ実際に“出会って”みて『うわっ盛りすぎやん!』こんなふうに思った男たち、けっこう存在していると思う。‥逆のパターンがあまりないのは、男性とちがい、やはり女性はメイクによって「化けられる」点が大きい。そのギャップに、面食らうのだ。先日も診療報酬詐欺とやらでパクられた女医の、スッピン姿が話題となっていた。

 

盛りすぎ‥。そう、あの男も別の意味で盛りすぎてしまったのかもしれない。学歴詐称が波紋を呼んだ、ショーンKことショーン・マクアードル川上氏。彼の経歴欄にはテンプルだのハーバードだの、何やらたいそうな大学名が一時期並べられていたそうだが、一連の記事によると「数日間通っただけ」「講義を聴きに行っただけ」というのが本当のところらしい 。

 

 

『人間は生まれながらに役者である』 この持論がある私は、何かを“詐称”することは、さして悪いこととは思わない。生きていれば、むしろ必要とするときの方が多い。なぜなら状況やニーズに応じ、ヒトはいつだって、演じ続けているからだ。社会人になり、役職につけば、当然それに見合ったヒトになろうとする‥。結婚すれば、よき妻・よき夫に徹しようと努力をする‥。ヒトは皆、役者なのだ。

 

筆者もよく"詐称”をした。一番あったのは、年齢・職業といったあたり。コンパでは、まず女の子に気にいられなければならない。門前払いは御免、まずは付き合って俺の中身を見よ!と、少しでも条件に一致した男になろうと「初期設定」づくりには腐心した。

 

‥もちろん、のちのちは真実を明かすつもりでいたが、幸か不幸か、たいていはその段階へ行く前に、別れを迎えた。

 

それでも程度の問題はある。ショーン氏のケースは、さすがに厳しい。私だって相手の年齢層に応じて、せいぜい歳はプラマイ4くらい。職業も当時、工場での現場勤務を「食品開発部門にいる」と宣っていた。‥若気のいたり。まぁかわいいものだ。発覚しても、おそらく笑って許してもらえる?

 

あの騒動で得た、教訓。やはり「公人」は身分を偽るべきではないだろう。SNS全盛の今日、まちがいなく垂れこまれるから(苦笑)。ショーン氏は、いかんせん有名になりすぎてしまった‥。

 

だから、あなたが社会的に無名で、法にも触れない程度の詐称であったなら、私はいくらでも構わないと思う。自らの脳内で描いた台本どおりに、振舞えばいい。

そして、大事なことが、もうひとつ。あとで自分を苦しめる「盛りすぎ」には、くれぐれもご注意を----