センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

大谷翔平に求めるもの

まだまだ、まだまだ....

 

 

渾身のストレートを軽々と外野まで運ばれ、高めに浮いた変化球をセンターへはじき返される。打順下位にいる打者に打点を許した6回の投球。8日の埼玉西武戦、大谷翔平の投球には失望してしまった。

 

今季、勝てない理由が垣間見えた気がする。同日、それがすべて詰め込まれていた。

ランナーを置いた場面で、堪えきれない‥。カウントを有利にしながらも、なかなか打ち取ることができない‥変化球の精度が最悪だ‥

 

 

たとえばダルビッシュ有などは、ランナーをためても、そこから粘って、工夫して、ランナーをホームに還さない投球ができた。結果、5年も連続して防御率が1点台。

 

我々ファンが大谷に求めているのは、この域だ。要はダルビッシュクラスの圧倒的なピッチング。彼が投げたら、勝利は頂いたも同然‥きょうは救援陣を休ませることができる‥等々的な。残念ながら、現状の大谷はそこに遠く及ばない。まだ、正直我々も「不安感」はある。

 

 

高卒4年目で、2016年も開幕してそこそこ。ダルビッシュ有の幻影を彼に見るのも、いささか酷な気がするけれども、同時点でダルはすでに「無敵」状態となっていた。チームの絶対エースとして君臨していた。

 

大谷自身の成績が1勝3敗。勝敗がつかなかった登板日も含めると、チームは2勝5敗である。‥‥エースで勝利をつかめない。ここまでファイターズが波に乗れなかったのは、大谷にもかなり要因があったとみていいだろう。

 

ダルビッシュと同等のチカラは持っている思われる大谷にも、できるだけ早く、その域に近づいてほしい。西武戦の投球を見るかぎり、悪いが、ただの“1ローテーション投手”のひとりだ。受け継がれた、栄光の背番号「11」。肝心のピッチングが疎かになるくらいなら、いっそ“打”の方は、封印してもいいとさえ、思っている。

 

以前、ニュース番組の対談企画でダルビッシュが、ときの「二刀流プレイヤー」について、こんなコトを語っていた。

 

『18勝して200イニング投げて、250個三振取れば(打席に立たなくても)それだけで、もう十分じゃないですか』

 

はたして、今期の大谷はこれらの数字をクリアすることができるだろうか。“投”の調子がよくないから今だからこそ、よけいに先人の「お言葉」が身に染みてしまうのである。