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センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

「日本最速」の不満

ファイターズファンを筆頭に、「大谷登板」ゲームを観る機会の多いパ・リーグ球団をひいきにするファンは、おそらく“感覚”が麻痺してしまっているのではないかと思う....

 

 

今期の、ここまでの平均球速が152とされる大谷翔平にあって、150キロの直球は、普通か、むしろ遅いくらいである。150キロ台後半が計測されても、特段驚くことも、今はなくなった。好調の良し悪しを計るバロメーターは100マイル、160キロ超えをはたすかどうか。誠にもって「異次元」な投手だ。

 

彼の出現によって、松坂大輔がデビュー戦でマークした「155」の数字でさえも、現代ではかすんで見える。‥だが、数字の上で大谷は松坂を超えていても「衝撃度」の観点、デビュー戦ということを差し引いても、私は、大谷が投じたどのストレートよりも、印象深く記憶に残っている。

 

 

単純に球速だけでは計れない、様々な要素がそこにあると考えられるが、まず、誰が見ても判るのは、打者から空振りを奪っている点だ。浮き上がってくるような伸びのあるストレートに、当時ファイターズの主軸・片岡篤史のバットはかすりもしなかった。直球に的を絞っていても、である。

直球勝負を挑んだ松坂に片岡が「フルスイング」で応えたこともあったにせよ、私はあのとき、本当に速い‥バットにも当てられぬほどの速いストレートを、初めて目の当たりにした。やはり....

 

 

打者がバットに当てることさえもできない

 

 

“究極”はこれではないだろうか。バットに当てられてダメとまで云わないが、いくら160キロ近い速球を放ったとしても、簡単に前に弾き返されているようなら、それは単なる「棒球」にすぎない。今季、現実に埼玉西武エルネスト・メヒアに、160キロ台のストレートをいとも簡単に打たれたてしまった大谷のスピード‥“本当の速さ”とは、いかがなものなのだろうか。

 

 

‥残念ながら打席に立ったことのない私に“違い”は判らない。判りっこない。ただ、プロ野球と大谷の一ファンとして、たとえ「日本最速」の163キロをマークしたとしても、ファウルされている時点で、やはり‥不満なのである。

異次元の球速を誇る、二刀流プレーヤーの大谷には、指揮官ではないが、つい「ロマン」を追い求めたくなる。それこそ、マンガやゲームの世界に登場してくるキャラのごとく、バットにかすりもさせない‥日本一速い球を投げる「伝説級」な投手に、できればなってほしい。

 

 

肉体改造の結果、「筋肉の鎧」を手にした大谷。これも、かつてのダルビッシュ有を同じ道を辿っている。ボールは強くなったのかもしれないが、ダルも以前より故障がちとなってしまったのは、気がかりだ。

5日の巨人戦、大谷の投球フォームについて、しきりにテレビ解説者が『しなりが感じられなくなった』そう口にしていた。たしかに、私なども入団2年目辺りの頃に比べると、はた目にも速さは当時の方があったように見える。「筋肉の鎧」をまとって、最大の魅力で武器でもある、球速表示には表れない「速さ」が、もし失われたのだとしたら、いささか残念だ。

 

 


大谷翔平 自己最多16奪三振 全シーン 

個人的にもっとも印象深かった投手・大谷ゲーム。文字どおり打者を「圧倒」している