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センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【2007】 永遠に葬りたかった記憶

野球

球団タイ記録の14連勝....

 

 

試合終了後、ホーム通算500勝の祝福のコメントとして、トレイ・ヒルマン氏のメッセージがスクリーンに流されていた。『私は、北海道を‥道産子を愛しています』なんて、日本語で云ったら、若干スカしているように聴こえるけれど、英語かつ氏のような紳士が口にすると、ごく自然なのだから羨ましい。

 

前回の14連勝時が2007年‥‥そのヒルマン政権最終年にあたる年だった。しかし、私自身はといえば、「2007」の記憶は“封印”状態だったのである。

今回同じ記録を打ち立てたことで、当時の記憶を呼び起こさせていたのだが、言わずもがな球団史上初の連覇を飾った年であり、田中幸雄氏の2000本安打達成、ダルビッシュ有がチーム初となる沢村賞受賞。また、高校生ドラフトにおいては、怪物・中田翔を4球団競合の末に獲得したりと、ハムファンにとっては、むしろ歓喜の多いシーズンであった。

 

これら偉業の数々を吹き飛ばすくらい、あまりにショッキングな出来事が、最後の最後に待っていようとは‥‥。日本シリーズ第5戦、山井大介による【完全試合・未遂事件】である。

選手も、もちろんそうだろうが、ファンにもかなり惨めだった。山井の投球が冴えていたとはいえ、一人も走者を出せないとか、ありえるか!?ここは、かぎられた選手にしか立てない、国内野球最高峰の舞台なんだぞ?野球評論家のE氏には当日、メディアでボロクソに叩かれてしまう始末。

あれは、本当に堪えてしまった。のちのちまで引きずるほど、もう記憶自体を消し去りたいほどにーー

 

 

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今おもえばだが、もう日本シリーズの頃には、日ハムは「運」を使い切っていたのかもしれない。前述の14連勝もそうだし、夏ごろにはもう一度、8連勝もあった。結果、4月中旬まで最下位だったチームが、貯金19も持って1位通過。クライマックスシリーズでは、天敵のロッテ・成瀬善久まで打ち砕く‥‥。中日との日本シリーズでは、さながら「運」の倍返しをされた格好だろうか。

 

これを機に、初回の14連勝を振り返っていたら、木下達生の完封劇から始まっている。プロ初勝利が、福岡ソフトバンクを相手に完封。「14連勝目」を、高卒ルーキーの吉川光夫が担っていた。雷雨をともなう降雨コールド勝ちで、こちらもプロ初勝利。マスコミから命名された「カミナリ王子」こそ、まったく浸透しなかったけれど、このときからしてすでにチームは“神って”いた。

 

 

球団新記録の15連勝をかけて11日、中堅の域に入った10年目の吉川が登板するというのも、何か因縁めいている。彼とともに、2007年当時も主力だった田中賢介が、今のハムの方が「破壊力」を持ち併せているといった趣旨の発言をしていた。

 5点のビハインドを終盤にひっくり返す逞しさ、「底力」をみせつけられると、なんだかそれも頷ける。

 

しかしながら、2週間以上勝ちっぱなし。14連勝なんて記録は滅多にお目にかかれるものではない。おそらく10年に一度あるかないか‥といった記録であろう。9年前の記録を、同じくハムが再現。強い「ファイターズ」を見続けられる北海道のファンは、誠に幸せだ。

ちなみに球団連敗記録の「14」は、東京本拠地時代につくられている。