センテンス・オータム

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バン・ヘッケンの呪い

韓国・ネクセンに出戻った前埼玉西武、バンヘッケンが復帰戦でさっそく好投をしたらしい。

 

 

7月まで助っ人外国人投手が勝ち星なしとくれば、解雇もやむを得ないと思う。チームの順位が悪いとなれば尚更だ。これによって少しでも多くの登板の機会を若手に与えられる‥。

しかし、球団はなぜか、バンヘッケンの“代わりに”ブライアン・ウルフを獲得したのである。すでにクライマックスシリーズ進出にも黄色信号がともり始めてきたチーム状況にあって。

 

けっきょく、同じではないか。‥いや、戦力になるかどうかも分からない病み上がりのウルフを獲得するくらいなら、日本でやりたがっていたバンヘッケンを残しておいた方が、まだよかった気もする。優勝争いをしている「二軍」戦力の補強をしたかったというのなら、話は別だが。

 

 

埼玉西武の外国人といえば、前監督の伊原春樹氏が自身の持つ連載の中で嘆いておられた。13年オフから今年まで、来日した外国人選手でチームの力になっているのはエルネスト・メヒアくらいだ‥と。

たしかに、そうかもしれない。小山伸一郎と大宮でやりあった、あの外国人‥名前はなんだったっけ。それすらも思い出せない。

ことごとくハズす助っ人‥‥近年の低迷は、“現場”へ確かな戦力を提供してくれないフロントにも責任がある。彼らもクビをかけて仕事に臨むべきだ‥‥伊原氏はそう糾弾する。

 

 

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他にも、先の中村剛也「四番外し」についても言及。日ハム・中田翔と比較しながら『チームの顔である男を簡単に二軍に落としてはいけない』と、氏は云うのだ。

‥かつての教え子たち。あんな辞め方をしたにもかかわらず、まだチームを気にかけている証左となろう。

 

おもえば西武は一体どうして、こうした知性派監督との契約を解除したのだろうか。田辺になってチーム内の“風通し”がよくなった?‥だから、なんなのか。それでチームは強くなったのか。

今のチームに必要なのは、むしろ、厳しすぎるくらいの目を持ち、選手の管理能力にも長けた伊原氏の方ではないのか‥‥私にはどうもそのように思えてならない。

 

 

ウルフ獲得で、若手は登板の機会を失う。このまま結果を出せなければ、おそらく半年足らずでいなくなってしまう“助っ人”のために。韓国に渡った左腕は、それでも球団に残留を懇願していたとされる。「バン・ヘッケンの呪い」は、今期の獅子を、ますます迷走させるにちがいない。