センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

優勝を確信した、ワンプレー

やればできるじゃないか!!

 

 

おもわず目頭が熱くなってしまった。ボール裁きは上手いと認める一方で「チョンボ」も多かった、まさか‥中田翔の守りで。

 

14日、東北楽天戦の最終回。無死二塁という局面で、バントを仕掛けてきた銀次の捕手前に転がったゴロを、一塁の中田が猛烈にダッシュ。そして、正確な送球を三塁に素早く送って、二塁走者・聖沢は憤死した。

 

 

一打同点のピンチを摘み取った、中田のビックプレー。彼に助けてもらったクリス・マーティンより、泣き虫な栗さんよりも‥おそらく私は感動していた。

つい先日も何でもないファウルフライを落球するなど、気の抜けたプレーが目についた背番号6。その中田が、テレビカメラが追いつかないほど、すばやいチャージをし、チームを救ってくれたのだ。

背中でみせた、勝利への執念‥。一球一球に集中していた証拠だ。この事実が何よりも嬉しく、大げさにいえば今季放ったどのホームランよりも、胸を熱くさせてくれるものであった。

 

ほぼ同時刻、千葉ロッテ福岡ソフトバンク戦。ソフトバンクは勝利まであと一人と漕ぎつけながら、一塁手の捕球エラーによって同点とされ、最終的にサヨナラ負けを喫した。約350キロ離れた千葉と仙台では、皮肉なくらいに一塁手の守備が「明暗」を分けた格好だった。

 

 

週刊ベースボール別冊 野球場物語2011 2011年 3/5号 [雑誌]

 

 

優勝から遠ざかって4年。2012年のときも、打順こそ4番を務めていたが、糸井や稲葉といった“先輩”選手も当時はまだ数多く在籍していたし、日本シリーズまで「連れていってもらった感」は、23歳の中田にもまだあっただろう。

しかし、今度は自分が主力として‥いや、チームの「大黒柱」として、後輩たちを日本シリーズまで導いてあげる番だ。今年はそのチャンス、絶対に優勝したい。‥珍しく、守備で中田にその気概を感じさせてくれた。

 

マウンド上の投手に対し、発破をかけたり鼓舞する言葉をかけているのは今現在、遊撃手の中島卓のようだが、そろそろ中田にもその役目を担ってもらいたい。彼がチーム内でも絶対的な影響力を持っているのは、まちがいないのだから。

中田翔が、攻守で「本気」をだせば、かならず優勝できる‥‥そう確信させてくれた試合だった。