センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

続 「日本最速」の不満?

◆オリ糸井、国内FA権を行使意向の見通し

 

 

『しっかし、ハム戦ではよう打つなぁ』 そう、苦虫を噛みつぶした表情で、糸井嘉男の打撃をみつめるファンも多いことだろう。長年「ヨシオウォッチャー」でいた私とて、心中穏やかではない。元ファイターズの選手だからと、とてもじゃないが、応援してあげる気にはなれないのだ。毎シーズン対戦打率3割超えの糸井の活躍は、常に上位をうかがうファイターズにとって“死活問題”なのである。

 

‥彼は、悪くない。そもそもの話、なぜあれほどの強打者を対戦機会の多い、同一リーグのチーム相手にトレードしたのか。よりによって、オリックス‥。契約のときにゴネて、トレードに出すまでは一定の理解は示すも、その後の浅はかすぎる球団の対応に怒りすら覚える。いちばんの問題はそこだ。

 

 

「見返り」としてやってきた3選手は、とうにチームを離れている。一方の糸井は移籍先のオリックスで2014年、打撃3部門で自己ベストの 成績をおさめる皮肉っぷり‥。35歳になる今シーズンも、これまた自己新の50盗塁以上をマーク‥。遅咲き28歳でレギュラーの座を射止めた彼は、やはり、まだ進化の過程にいたのだ。つくづくファイターズは惜しいことをしたと思う。

 

‥どうせ放出をするなら、小出しにいくのではなく「小山⇔山内」「張本⇔高橋一」ばりな、世紀の大トレードくらいのことはして欲しかった。ハッキリいって2013年のトレード劇は、オリックスの圧勝、北海道日本ハムの大惨敗である。もし今オフ、本当に国内FA権を行使するのなら、セ・リーグ球団か、かねてから噂のあったメジャー球団へのトレードを希望?

 

 

オーナーズリーグOLP13 非売品 FC限定カード 糸井嘉男 オリックス・バファローズ

 

大谷翔平、「国内最速」を樹立

 

13日のオリックス戦。3回の糸井嘉男の打席時に、大谷翔平のストレートが164キロを計時した。そのボールをライト前に弾き返されたことで、「新記録」の事実に気づかなかったスタンドのファンも多くいたらしい。

実際問題、糸井に打たれたのもあるが、画面越しでみていて、そこまでの速さは感じなかった。どうしてだろう‥‥。160キロ以上のボールをいくら投じても、彼の場合は打者に当てられてしまう。走者を置いた5回の、同じく糸井の打席においても、かなりファウルで粘られていた。

 

たまたまファイターズ戦であったので、松坂大輔のプロデビュー戦を未だによく視るのだが、彼の場合、150キロの前後の球速でも、バットにかすりもさせていない‥。

打者の技術が向上したのもあるだろうし、近年は、やたら球の速い投手が増えたのもあって「慣れ」もあるのかもしれないけれど、それにしたって異次元の160キロ台のスピードボールを、いとも簡単に当てられている光景は、なんとも異様である。‥専門的なことは筆者には判らないが、やはり、球質や投球フォームに問題があるのだろうか。

 

 

risingham.hatenadiary.com

 

 

『打たれたら意味がない』とは、試合後に発した栗山英樹監督のお言葉。本当にその通りである。日本最速「164」をマークしたシーンが振り返られるたび、あの糸井のタイムリーが映しだされるのだ。本人だって、おそらく見たくないだろう。

いささか“無様”になってしまった、国内最速記録。野球ファンに、当該シーンの“記憶の上書き”をさせるには、自らの手で、ふたたび記録を更新するしかない。