センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

姐さん、お元気ですか

僕は、尊敬する女性‥いや、尊敬はしてなくとも、だいたい30代以上の女性を親しみを込めて「姐さん」と呼ぶことがままある。

血が繋がっていないから、姉さんではなく、姐さん‥。この日本語は、実に便利だ。あらゆる環境に適応する。

ネエちゃんじゃ軽々しいし、オバサンなんかもってのほか。「奥さん」だと、ヒトによって未婚の場合もあり、逆に相手を不愉快にさせてしまう可能性が大‥。過去の経験に基づくと、いちばん無難であり、若干ユーモラス性すら持ち合わせる、姐さん。お勧めだ。

 

これを口にするたび、僕は、ときたま「彼」のことを思い出す。‥打ち間違いなどではない。カノジョではなく、カレだ。

 

 

ネイサン・ミンチー

 

広島、千葉ロッテの2球団で7年にも渡って活躍した、投手としては珍しく息の長い外国人選手。「ミンチー」というラストネームといい、ネイサンもそうだけれど、なにか唯一無二なインパクトが彼にはあった。

都合5シーズンで二桁勝利をマーク。2メートルを越す身長も相まって、ご記憶されているプロ野球ファンの方も多いと思うが、プレー以外で、僕には忘れられない出来事がある.....

 

 

 

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広島を退団した際、ロッテとともに実は日ハムも「ミンチー獲り」に参戦していた。2000年のオフだから、ちょうどビックバン打線が猛威をふるっていた年。しかし、投手力が貧弱なため、ピッチャーの補強が急務とされていた。

争奪戦の末に、ミンチーはロッテ行きを選択したわけだが、まぁここまではよくある話だ。問題はこのあと‥。はたして、あの「オレ流トーク」を憶えている方が現在、何人くらいいるだろうか。

 

 

当時評論家活動を行っていた落合博満が、2001年の開幕前‥ある番組内で『ミンチーを獲っていたら、ハムが優勝していた』突如そう宣ったのである。

たしかにピッチャーは、もう一枚も二枚も欲しかったけれど、ミンチーってそこまですごいのか‥?弱投の「救世主」になれるほどの逸材であったのか‥?広島時代の彼をよく知らない僕は訝しがったが、あの三冠オチアイが云うのだからと、逃した魚の大きさに歯がゆい思いがした。

 

その余計な?落合発言のせいで、ハム戦に彼が登板するたび『姐さん(ネイサン)が居てくれたら』と、邪念を抱くようになってしまったのは云うまでもない。‥もっとも、同年のハムは故障者が続出して最下位に沈み、おそらくミンチーがいようがいまいが、優勝することはまずなかっただろうが。

 

ネットの情報によると彼は現在、広島でもロッテでも、ハムでもなく‥巨人軍でスカウト活動に勤しんでおられるそうだ。