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センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

怒り「公」党が望むもの

野球

試合前から“予感”はあった。

 

 

放送席には大矢と達川、そして江本‥‥。栄えあるシリーズの球審として選ばれたのが白井一行。毒舌も多い解説者陣と、夜の冷たい空気切り裂く白井の『キエェー』の甲高コール、マスク越しに覗ける不気味な眼光‥‥。

厭な胸騒ぎがしていた。白井には特別な感情もなかったし、はたしてその根源が一体何なのか‥自分自身、よくは解らなかったが、なにか「不穏」を抱かせていたのである。

 

 

ひとつの判定が、両チームの明暗を分けた。ホーム上でのクロスプレーがビデオ判定によって覆った、6回裏の、あのシーン。鍵を握ったのは、やはり白井だった。

結果論からいえば、彼の見間違い。たしかに、捕手・大野のタッチを巧みにかいくぐっており、田中の足の方が速かった。

気落ちした増井‥。直後の失策は、明らかにそれを引きずっていた。‥いや、増井でなくとも、広島ファン以外であれば、誰もが気落ちしただろう。天国から地獄。好返球、好ブロックと思わせながらの、一度浮上したものを突き落とされるのは、よけいに辛い。

田中のスタートのまずさを当初指摘していた達川も、判定が覆って、幾分気まずい思いをしたにちがいない。あくまで中立の立場でいる大矢だけは、捕手目線でどこまでも優しい。あのクロスプレー、一度「アウト」の判定をくだした白井のジャッジが球場の空気と、周辺にいる人間たちの表情を一変させた。

 

 

‥だがしかし、仮に端からセーフの宣告をされていようが、逆転勝利をハムが収めることは、決してなかったであろう。そんな気概が、微塵も感じられなかった。現実に、放送席では『これがパ・リーグ優勝チームなのか』と、(江本を中心に)ハムを罵る声。直接口にこそ出さなかったけれども『今の北海道日本ハムは弱い』と言われているような気がしてならなく、非情に情けなかった。

 

いちばん、恐れていた。完膚なきまでに中日にやられた2007年の日本シリーズでも、江本には散々「口撃」されていた。むろん、口撃を受けるだけの打線の元気のなさ、バッテリー間のミスが目立ったハムは、責められて当然である。‥‥だが、ハムナインよ。そこはどこだ?まがりなりにも国内野球最高峰の舞台、

 

日本シリーズだろう

 

もう、あの二の舞を繰り返すな。全国放送もされている試合で、ファンも恥ずかしくなるような野球をするな。勝ち負けは‥しょうがない。せめて「好い試合」をしろ。実力伯仲、さすが強豪同士と誰もが納得でき、野球ファンがいかにも愉しめる、もっと“選手権らしい”試合をしろーーー

 

敗けはしたが、その点、09年と12年の読売とのシリーズは、私も合格点は与えていた。理由は簡単、まさに「好い試合」をしたから、だ。いつまでも名勝負と語り継がれるシリーズを切望している。

だから、このままズルズルといくような負け方だけはするな。パ・リーグチャンピオンの意地にかけて、そしてあの強いソフトバンクを激闘のすえに破った「王者」の威信にかけて。