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センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

トレードの「超」ホンネ

野球 社会

Yahoo!トップ「巨人・大田 北海道で活躍を」の見出しを見たとき、ギョッとした.....

 

 

実は彼、大田泰示(26)は春先にも一部の誌上でトレード候補として、その名を挙げられていた。大田の交換要員として読売から「指名」されていたのが、斎藤佑樹‥‥だったのである。

斎藤を寵愛している栗山監督の意見も反映してか、この一見夢のあるトレードは幻に終わったが、まさかこういったカタチで大田が本当にハムにやってくるとは、夢にも思わなかった。

 

 

タイトルの通り「超ホンネ」を云わせてもらえば、ハッキリ、不釣り合いだ。人数の上ではそうかもしれないけれど、中身は“大型トレード”でも何でもない。元の肩書がつくとはいえ、片やMVP左腕である。

‥ハム側による吉川光夫の「譲渡」といってもいいだろう。彼の実績に見合う、もう少しまともな選手はいなかったのだろうか。人的保障でも何でもなく、これは「交換トレード」だ。何度でもいう。

 

 ハムもハムだ。極めて発想が昔的。人気者で未完の大器・大田にロマンを見たくなるのは判る。しかし、現実問題、石川慎吾を放出してどうするのだろう。5年間、彼を見続けてきたけれど、石川慎の能力が大田に劣っているとは、これっぽっちも思わない。

さらにいえば、同じ読売から移籍してきた須永英輝(2016年オフ戦力外)と、同様な変則左腕らしい公文克彦なる投手に、大差はないのではないか?乾真大はどこにいった? ‥何もかもがチグハグだ。あくまで「吉川⇔大田」メイン、公文と石川はバーター(抱き合わせ的)のような扱いなのだろうが。

 

 

BBM2016読売ジャイアンツ/巨人■レギュラーカード■G63大田泰示 ≪ベースボールカード≫

 

 

しかしながら、トレードでチーム強化を図っているのは、昨今この2球団くらいだ。環境が変われば、ヒトは変われるという。こと大田に関しては、その意味合いが強そうだし、トレードという行為自体には私も肯定派。だが、大田の交換相手が吉川光夫となれば、話はまた変わってくる。

SNSなどでの反応を見ながら、私はハムファンからもっと失望や怒りの声が聴けるのかと思ったら、意外とそうでもなく、拍子抜けした。‥おそらく、頼りない顔も覗かせてしまった、今季の状態を鑑みていたのかもしれない。

貴重な先発型左腕。年齢も28歳と若く、まだバリバリやれる。当然、来季の先発ローテーションの頭数の中にも入れていた。個人的に同タイプで、150キロ以上の球を常時放れる投手は石井一久(元ヤクルト)と菊池雄星(西武)くらいしか思い浮かばない。‥ハムは本当にもったいないことをした。

 

 

今回の(一応)大型トレード、冒頭の斎藤佑の一件以外に、伏線らしきものは幾つかあった。まずリーグ優勝に王手をかけた9月27日の埼玉西武戦、あの吉川の先発起用について。

いささか不可解だった。なぜここで吉川なのかと‥‥。当時、抑え・中継ぎにいわば“降格”されていた彼を、あの大一番で持ってきた監督の真の意図。他の投手との兼ね合いも、当然あったのだろうけれど、それにしたってハムファンから見たら結構なチャンレジと映ったのが、本音なところではないか。

 

‥推測するに、吉川の放出は球団のなかでは今オフ「既定路線」のようにもなっていた。しかし、栗山英樹は反対していた。かつて『(活躍できなかったら)俺がユニフォームを脱がせてやる』そう口にしていたほどである。実際その言葉に発奮し、ダルビッシュの穴を埋める活躍を見せてくれた彼に、特別な感情を抱かないわけがない。

 

だから、せめて‥最後に賭けてみたかった。原点に立ち返って、もう一度彼に先発の機会を。

それで、結果がダメだったなら俺も決心がつく。ただし吉川で勝てたら、俺は全力で流失阻止にかかる‥‥。

 

すべて後づけであり、妄想の域にすぎないが、いずにせよ、指揮官が苦渋の決断を迫られていたことは容易に想像がつく。高卒1年目からローテに加わり、10年間も在籍した吉川光夫については、またあらためて触れたい。「21」の背番号を身にまとうジャイアンツのユニフォームを着た彼は、私の想いとは裏腹に、意外と似合いそうな気はする。

 

 

大田泰示という選手は、もちろん知っている。ドラフトの際、ハムも獲得に名乗りを挙げていた時期もあったからだ。 中田翔と同じ広島出身‥これは今さっき知った。中田が本格的にブレイクする前は、同じ右の長距離砲タイプとしてよく比べられ、嘆く巨人ファンを尻目に中田の成長を喜んでいたのを思い出す。

 

‥奇妙な縁といえばそうだが、内外野とも層が厚いハムにあって、当面は代打要員となるのが濃厚だろう。代打といえば、右打ちは、たしかに手薄だった。一番手の矢野謙次は、今や「代打の神様」のごとく崇められているが、実、今年は不調だった。ポストシーズンでも得点機に再三凡退するなど、持ち前の勝負強さにも陰りが見え始めた。若く長打力を持ち合わせる大田に、今このタイミングで惹かれたのも理解できなくはない。

 

交換相手が生え抜きの吉川や石川でなければ、あるいは歓迎もしていたかもしれない。‥同じ出身で伸び悩む宇佐美か、矢野が“戻れば”、巨人ファンも喜んで双方にとって良かったのではないかと、未だに悔いてしまう。

 

ハムファンたちよ、「ホンネ」は一体どうなのだ