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センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

「フクヤマ」になれなかった、男の話

11月は、まだ「秋」という認識を勝手に持っていたが24日、日本列島は真冬並みの寒さに見舞われた。11月中にあれだけまとまった雪を都心部で記録するのは、約半世紀ぶりなんだとか‥。どうりで記憶になかったわけだ。でも、これからが本番。槇原敬之ふうにいえば『冬が始まるよ』である。

 

‥相変わらず、古い。しかし、筆者が青春時代を過ごした1990年代が名曲揃いであったのは、たしかだ。“現代人”に何を云われようが、これは譲れない。ミュージシャンは各々、曲の「質」を競い合っていた。CD特典とか応募券といった姑息な手段は用いず、いい曲は次々と売れた時代。

 

ちょうどそんな頃‥‥クラスメイトの女子たちの間では、ある男の話題で持ちきりになっていた。深夜ラジオでにわかに注目を集め始めていた、当時の福山雅治

今から20年以上前、「ひとつ屋根の下」で俳優としてブレイクするよりも、前の出来事である。男の名を、それまで私は聴いたこともなかった。

同世代の女子たちが愛してやまないフクヤマとは、一体どんな男なのか。自分も同じ男として、大いに気になり‥‥。これが、彼との最初の“出合い”だった。

 

 

本格的なデビューを果たす前から、本田美奈子がすでに「ゾッコン」であったというのは、有名な話。先見の明。あのときの女子たちといい‥やはり、見る人が見れば解っていたということか。90年代前半から現在に至るまで、多岐にわたってのその後の活躍は、周知のとおりである。

 

私自身のフクヤマデビューは件の「ひと屋根」から。当初は、子供ながらに『なんだこの臭い芝居は』と思ってみていたが、モテ男ぶりはドラマの中でも健在。“本命”がいながら、病床にあった女優を背後から支えるといった医師の役を、喜怒哀楽にして演じあげた。

(当時の)芝居の臭さゆえに、今でもお笑いタレントに当時のモノマネをされるシーンがよく見受けられる。事実、兄役の江口洋介の“ブチギレる”場面は、私もよく真似をさせてもらった。

 

 

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「ひと屋根」以後は、音楽活動がより活発になった。モノマネで培われた低音ボイスを活かし、カラオケで少し気になった子と同席したときなどには【MESSAGE】という曲を、情感たっぷりに唄った。『ぜったい君が好きだよ』そう熱唱しながら、その子をチラ見すると、デンモクの操作で必死だった。

 

‥見ちゃいない。私は彼女のフクヤマにはなれなかった。青春時代のビターな思い出。

 

 

今年の年末、彼のライブに行くことになった。前回行ったときから、実に15年ぶりの、生LIVE。あのときの彼はまだ30代前半と若く、すべてがパワフルだったが、今はどういったパフォーマンスを見せてくれるのか。47歳になった、色んな想いがつまったフクヤマとの「再会」を、心待ちにしている。