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センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

世にも奇妙な話 PART.1

執筆に行き詰ったときなど、なんとなく【世にも奇妙な物語】を見てしまう。比較的最近の作品から、古いものまで行き当たりばったり、無造作に延々と見まくっている。

リアル放送以来の、懐かしい作品と出合えることもままあって、本当は違法なのだろうが、今日の動画サイトの類に、私は感謝してもしきれない。

 

だからだろうか‥。昨夜も帰りの車中、闇夜に浮かんだ、怪しく黄色い光を放つ月を眺めながら、豊川悦司の『僕は僕でなくなったのだ』というセリフ(※1)が脳裏をかすめた。タモリではないが、もはや奇妙な世界の住人‥完全に感化されてしまった人間がここにいる。

 

「ホラー」に特化したのではなく、「奇妙」に照準を当てたのがヒットの要因だったのかもしれない。いかにも日常に潜んでいそうな奇妙に、ヒトはそそられるのだ。

先日は【携帯忠臣蔵】を、偶然視聴。‥忘れもしない。筆者にとって初“映画デート”が、いかにも「映画の特別篇」だったのである。

 

あらためて見ると、主演・中井貴一の巧みさが際立っていた。『もしもし』を“申す申す”といっているシーンとか、劇場内でも笑いが起こっていたのを思い出す。

‥エンターテイメントな作品は、5本に1本あるかないか。この直前に放映された【雪山】が判りやすいまでの“恐怖系”で、年下の彼女が私の手を「ギュッ」と握ってきたのは‥私の過去の栄光だが、笑いや恐怖、あるいは感動といった、この辺りのバランス具合が、また絶妙である。

 

しかしながら、中井貴一はコミカルな男を演じさせたらピカイチだ。最近はナレーター業のようなこともやっているが、そこでの口調ぶりといい、“片鱗”は随所で窺える。演技力の高さはもちろん、一見どこにでもいそうで普通っぽく、彼の飾らない感じが長年ファンの心を掴んでいるのだろう。

「三枚目」を演じる機会も多いが、彼の父親は“正統派”といっていい二枚目俳優の故・佐田啓二。昔の俳優をみて特に何かを感じることはなかったのだけれど、佐田氏だけは、彼こそ真のハンサム男であると、私は感服してしまった。

 

大ヒット上映中の【君の名は。】と同名タイトルの映画が昭和にあったとして、氏も出演した映画が、テレビなどで取り上げられるケースも増えたが、岸惠子ばかりがクローズアップされているような印象をわりと受ける。これを機に、メディアは中井貴一のお父さんにも、フォーカスしてくれないだろうか。申す申す.....

 

 

 

君の名は 総集篇 [DVD]

37歳没。あまりに早すぎる死

 

 

(※1) 【ルナティックラブ】より