センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

今こそ礼賛 「大野奨太」

年は明けたが、これほど球春が“待ち遠しくない”のは、人生初である。

 

 

昨シーズン、北海道日本ハムファイターズは最大11.5差を跳ね返す、奇跡の逆転優勝を成し遂げた。そのうえ、広島東洋をシリーズで破り、日本一にまで上りつめているのだから、いわば「メークドラマ」と謳われた1996年、長嶋巨人以上のことをやってのけたのだ。もうコレ以上のシーズンなんて望めるだろうか‥‥

 

と、同じような文章を以前にも綴った憶えがある。だが、一連の報道を追っていると、大谷翔平は日本球界ラストイヤーになるのが、どうやら濃厚らしいし、なんだかんだ言いながらも、結局は観てしまう‥。筆者にとって、今季はそんな一年になりそうだ。

 

 

しかし、安心してほしい。純粋でまっすぐな野球ファンには今年、4年に一度の祭典、WBCが控えている。じきに強化試合などが行われ、国内でもオープン戦が始まり、3月のWBC本戦を見ていれば、プロ野球はもう開幕だ。本来ならいちばん退屈な時間も、プロの男たちの真剣勝負を拝める。よって彼らにはむしろ、時間が足りないくらいではないか。

 

 

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毎回優勝候補とされながらも、体たらくなアメリカが今大会では「本気モード」で臨むらしい。メジャーリーガーも多数出る模様。‥がぜん面白くなってきたが、最初からそうしていたなら、WBCにアメリカ人ももっと関心の目を向けてくれていたのではないか。大会存続に関わってくるから、どうしたって向こうの人々の“反応”は気にしてしまう。

 

話を国内に戻すと、今大会、私がいちばん注目している選手は、サムライ初選出の大野奨太(30)である。「総合力」でいうなら、彼こそ今、日本球界ナンバーワン捕手ではないか。‥多少ひいき目はあるにせよ、それほど大袈裟な話ではないと思っている。

 

打撃に弱点あると指摘する者も、それは裏返せば、彼のウィークポイントは打撃だけであるといっていい。若干打撃で優位に立つ楽天嶋基宏になくて、大野にあるもの‥‥。まず、身体の頑丈さ。

 鶴岡慎也時代から続く併用制で試合数は毎シーズン100前後。昨シーズンも109試合の出場ながら、リーグ最多の13死球もくらった。それでも穴はあけなかった。

犠打数31。記録をつくった中島卓也に注目が集まりがちだけど、バントの正確性、“巧さ”はむしろ大野の方に分があるという人も多い。小技も十分利く。

 

さらに言わせてもらうなら、筆者は打撃に難があるとも思っていない。あくまで「捕手レベル」の話であるが、1120試合3140打数で20本塁打の嶋に対し、大野は711試合1616打数で26本塁打も放っている(2016年終了時)。ツボにハマったときの長打力は嶋以上で、長打率でも上回る。

 

入団してから3度リーグ優勝に導いた頭脳と、キャプテンとしてチームを束ねた牽引力、そしてリーグ有数の強肩‥。これらに関しては文句のつけようがない。サムライジャパンの扇の要は、この男に任せておけば、まず問題ないだろう。