センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

大島康徳がファイターズに与えてくれたもの

◇中田なんかでいいんだろうか....

 

 

サムライジャパンの「4番打者を誰にするか」問題。‥彼をよく知る、若干卑屈なハムファンなら、そう思うはずである。

打点と、年俸だけは立派だが、打率.250、ホームランが25本。昨年だけの成績を見れば、一応“ライバル”とされる筒香嘉智の足元にも及ばない。しかも、凡退時に自分の不甲斐なさか、監督の起用法に不満があったのか、理由は定かでないけれど、試合途中に帰宅してしまった、昨シーズン夏場のできごと‥。メンタル面においても、いささか問題アリな男だ。ハムだから、さほど公にはならなかったが、これが巨人だったらどうなっていただろう。

 

 

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自らが右打ちの長距離打者という同タイプで「4番は右打者が担うべき」といった古臭い固定観念を持っている小久保監督に、中田は感謝しないといけない。本来なら、筒香と同じ土俵に上がれるような選手では到底ないのだから。

 右の長距離砲は近年稀少な存在。したがって、スタメンから外せ‥とまでは言わないが、できれば6、7番辺りで、あまりプレッシャーのかからない打順で気楽に打たせたい。その方が彼も力を発揮できると思う。

一昨年に開かれた国際大会「プレミア12」で、珍しく“爆発”した。あれは、同大会では帯同していた中村剛也という、中田が“張り合えるわけがない”偉大なる高校の先輩、精神的支柱の存在も、大きかったのではないか‥‥今ではそう見ている。

 

 

 ◇幻の背番号「6」

 

がんの治療のため、闘病生活に入った野球評論家の大島康徳氏(66)。かつてはサムライジャパンのコーチも務めた。病床から、現在も精力的にブログを更新されており、そこでは微塵も悲壮感を感じさせない。氏はいつだって、元気だ。

 

 

大島康徳―負けちたまるか!反骨男 (名球会comics (5))

 

 

中日からハムに移籍してきた際、球団から当時空き番となっていた「6」を提示されたらしい。セ・リーグ本塁打王にも輝いた男に対し、ハムも一桁の背番号を用意して誠意を示したが、大島氏の方がそれを断ったそうだ。

移籍時、すでに37歳‥。もう大ベテランの域に達していたから、“良い番号”は若手に付けてほしいという想いもあったのだろう。結局、中日に行った田中富生の番号をそのまま引き継ぐ形で、球界では通常、ピッチャーが身にまとうことの方が多い「11」に決まった。

 

今ではすっかりエースナンバーの感もある、ハムでの「11」だが、以前は代打の神様の番号としてファンの間では定着している。‥あらためて思うのは、あのとき大島氏が「6」を選ばなかったことで、当時売り出し中だった若手の田中幸雄が長きにわたって背負い、中田翔に受け継がれ、「ミスターファイターズ」の番号として育まれていくだから、何やら感慨深いものがある。

 

現役時代同様、不撓不屈の強い精神力で、難敵に打ち勝ってくれることを、信じてやまない。

 

 

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