センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

お笑い界の大御所とか、そんなの関係ねぇ

つくづく、もったいないことをしたなと思う....

 

 

昨年強姦致傷容疑で逮捕された、高畑裕太。彼が大好きなキレイな女の子とも仕事という名目で共演でき、彼くらいの知名度をすでに持ち合わせていたなら、サラリーマンの年収の数倍は稼げていたかもしれない。それをたった一度の“過ち”によって、すべてフイにした。

 

一方、同じ男として、まったく分らないでもない。病気や性癖に関係なく「魔が差す」といったことはよくある。好きでもない女と寝たりして、あとあと後悔をする。俺はなんであんな女を抱いちまったんだろう‥‥。もう遅い。懺悔のごとく、そのときの記憶がカラダと脳に、延々刻まれる。「思考」を持つ人間と動物とのちがいは、そこだ。

 

そこまで女体に飢えていたとは思えないし、仮にそうであったとしても、なにせ高畑氏にはバラ色の未来が約束されていたはずだ。‥逮捕当日、多量のアルコールを含んでいたにせよ、少しでも理性が残っていたなら、あのようなリスク大の危なすぎる橋を渡るのが賢明でないのは、誰の目にも明らかだ。

 

 

おそらく、最大の原因は彼の「驕り」ではなかったか。

 

売れっ子の俺に声をかけられて嫌がる女など、いるはずがない。ましてや相手は“素人”だ。あなたは、この俺様に選ばれた女‥。どうだ光栄だろう。

‥かねてから彼を知っていたとのことで、当初、相手の方も興味本位で部屋に行ってしまったのかもしれない。とはいえ、すべての発端は彼がとった言動・行動にある。

 

 

実際、偉くもなんともないんだが、常に上から目線の業界人は、哀しいかな、芸能界には多く生息している。先日も、ダウンタウン松本人志(53)氏がテレビ番組で、WBCにも出場した某野球選手を「ひょっとこ」呼ばわりし、顰蹙を買った。

 

‥解っている。それが氏の芸風であることは。

しかし、その“対象”は、きちんと定めたい。曰はく「ひょっとこ」が、同じ芸人であったなら、『ありがとうございます』となるだろう。番組内で自分のような人間をイジっていただいて。のちの仕事に結びつく可能性もあるし、大抵の芸人は“オイシイ”と感じるはずだ。

 

今回の“対象”は、野球選手である。氏の発言を訊いて激怒していたそうだが、それも当然だろう。一連の流れからすると“由来”が選手の風貌を指しているのは、まず間違いないから。有名人でなくとも、容姿のことを悪くいわれれば、誰でも普通に傷つく。

 

これも、ある種の「驕り」ではなかったかと思う。

俺様に関心を“持ってもらって”、悪く思う人間などいないはずーー

 

現実そうにはならかった。 芸人やお笑いが好きな人の間では、いわば「神」のごとく、崇め奉られている氏であるが、もちろん、この世はそういった人間ばかりではない。「価値観の違い」だけで片づけることのできぬ、一線‥。そこに触れてしまった氏は、断罪されるべきではないか。

 

週刊新潮 2017年 4/20 号 [雑誌]

 

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