センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

大田泰示君をオールスターに

このエントリを書いているのは、試合終了から数時間たったあと‥‥。日米の球界を通じて、待望の「プロ初勝利」を古巣・巨人からもぎ取った村田透(32)に、もらい泣きしたばかりである。

 

村田の巨人時代の印象を尋ねられた阿部慎之助は 『記憶にない』。栄光のドライチとはいえ、一軍戦での登板自体がないのだから、まぁそれが本当のところだろう。巨人に在籍していた頃にバリバリ主力だった阿部以外にも、そんな選手が1塁側のベンチには山ほどいたにちがいない。

空調設備の整った東京ドームよりも、二軍のジャイアンツ球場で長い時間、村田と共に汗を流し、同じく下積み時代が長かった大田泰示(27)。彼も、今は“逆の”ベンチにいる。‥投球を終えたあとで、ふたり、ベンチの中で長らく話し込んでいたのは、当時の辛苦な記憶が、その胸に去来していたのであろうか。

 

俺も、いつか東京ドームのお立ち台へーー

 

巨人入団から10年後。まさか北海道日本ハムファイターズのユニフォームを着て、札幌ドームのお立ち台にあがることになるなんて。しかも、年に一度しかない巨人を相手にした初勝利‥‥。これはきっと、監督がその存在を信じて疑わない「野球の神様」が“演出”したものだ。

どんなときも腐らず、努力を怠らず、ベストを尽くせ。それは、いつか必ず報われる‥‥。そう、不遇のときを乗り越えたとき、私たちに神様は「極上」の舞台を人生に用意してくれている。村田を管轄する野球界にいる神様も、やはり、彼を見捨てたりはしなかった。長い、長い人生の「回り道」。ときに「試練」を与えながら、それに耐え、最後まで“諦めなかった人”を、神は確実に支持する。

 

 

 

伝えるII (プロ野球 努力の神様たち)

 

 

◇計算高い?大田泰示

 

9日からの巨人戦をずっと観ていたが、大田しかり、ハムのベンチには「元巨人」の選手ばかりだ。一方の巨人にも、11日などは「元ハム」の選手がスタメンに3名も名を連ねるなど、近年の両チームの交流ぶりが、あらためて浮き彫りとなった。

 

そんな巨人サイドを思いやってか、お立ち台での【諸事情発言】が新聞各紙を賑わせていた。お立ち台での決めゼリフ、最近ファンの間で定着していた感もあった『ファイターズ最高!』を“自粛”した、あの舞台裏では、実、いったい何が起きていたのか。

 

 

www.nikkansports.com

 

 

自分をここまで育ててくれた巨人を“無下”にすることはできない‥‥「義理堅い大田泰示」 大抵のヒトにはそのように映ったのではないか。

これは、あくまで私の推論だが、すべて大田の「狙い通り」だったと思う。つまり、それこそ端から仕組まれた「演出」ではなかったかと。大田が描いていた筋書きどおりに、新聞も書きたて、我々もそう思わされた‥‥。

 

一応、根拠はあり、選手自らインタビュアーに「NG」の旨を伝えることはできかったとしても、事前に球団スタッフを通じて申し入れるのは可能だ。ファンはよくご存知のとおり、ヘンなダンスを踊ったりする関係で、試合が終わってからヒーローインタビューまで、かなりのインタバルが、ファイターズ球団にはある。打ち合わせの時間は、取ろうとおもえば十分にあった。そこで『(ファイターズ最高は)今夜はなしでお願いします』と願い出れば、それで済んだはず。どうしても、やりたくなければ。

 

インタビュアーが最後に振ってくるのは目に見えていて、でも、そういったことを事前にしなかったとすれば、やはり、どこか“作為的”である。最初からスルーするよりも、「ファイターズ最高」を振られたうえで、自分自身がNGをする‥‥。これが意味するものは、新聞やネットで報じられているとおり。大田がさらに「男をあげた」ということになる。

 

‥いや、勘違いしないでほしいのは、何も大田が悪いといっているわけではない。大した「プロデュース力」だと、むしろ私は褒めているのだ。ファイターズファンは「NG」で釈然としなかったかもしれないが、巨人サイドを“立てた”ことによって、今後、両球団のファンから、彼は愛されていくのだから。実に見事な自己演出である。

 

これが功を奏し、ファン層をますます拡大していけば、もしかしたら、初の「オールスター選出」だって夢ではなくなる。もちろん、11日夜現在、連日のマルチ安打の活躍で打率も2割7分台まで上昇し、ホームランもチームではレアードに次ぐ本数。実力も申し分ない。北海道で輝いた彼の姿を、もっと色んな人にみてもらいたい‥。巨人ファンからの“後押し”、私からも是非お願いしたいところだ。

 

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