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「超高校級捕手」より欲しい?花咲徳栄のあの選手

花咲徳栄高等学校が全国制覇を成し遂げた.....

 

 

夏は、埼玉県勢初の偉業。贔屓にしている日ハムの優勝とともに、死ぬまでに一度はお目にかかりたかったので、埼玉っコである筆者の感慨も一入だ。

 

埼玉人でもないかぎり、プロ注目の中村奨成擁する、広陵高校を応援していた人の方が多数だったと思う。23日の決勝戦は今夏、初めて“まともに”観戦してみた。

 

 

高校野球マガジン(9) 第99回全国高等学校野球選手権大会展望号 甲子園2017夏完全ガイド 2017年 8/31号[雑誌]:週刊ベースボール増刊

 

 

【超高校級捕手】ほど、アテにならないものはない。そういった評価を受けた選手をこれまで何人も見てきたが、あくまで高校レベルの話。大学や職業野球で、高校時代と変わらぬ豪打を見せつけた選手を、自分はほとんど知らない。ちなみ、ハムにドラフト1位指名された實松一成佐賀学園・高校通算39本塁打も、そのように評価されていた選手のひとり。それがプロでは、すっかり「守備の人」だ。

 

城島健司‥くらいだろうか。その後、バットでも「超高校級」に相応しい活躍をしたのは。数々の記録を打ち立てた中村君は、捕手で4番も務めた城島のような「スーパー」なキャッチャーに、はたしてなれるのかーー

 

 

1試合観ただけで何とも言えない部分はあるが、その“片鱗”を、技術面以外で見せてくれた気がする。まず敗戦直後のコメント、

 

『プロの舞台で悔しさを晴らしたい』

 

公の場所で、早くもプロ入りを“表明”するカタチとなった。卒業後の進路において、高校生にも様々な選択肢がある昨今‥。中村君はすでに、おそらく日本のプロだけを見据えていた。試合に敗れ、しかも決勝という舞台でチームは負けてしまったのに、特別落胆する様子もなく、「俺には次があるんだ」と言わんばかりの意志の強さと、前を向く姿勢。

 

さらに試合中、内角の身体に近いコースに攻められて、一瞬、キッと投手を睨み返すシーンがあった。高校生らしからぬと、眉をひそめる方もおられるだろうが、実、プロのスカウトは、こうした「向こう気」の強さも見ているという。同じ能力を持った選手なら、あとは性格や家庭環境のちがいなどをみて、獲得にいたる。

‥下世話だが、母子家庭に育った中村君。正確なデータがあるわけでは、もちろんないけれど、プロで活躍した選手の中には案外そうしたものも多い。やはり「苦労してきたお母ちゃんを楽してやりたい」そんな強い想いが働くのであろうか。ますます彼にほれ込んだ関係者は、多いことだろう。

 

 

一方、花咲徳栄打線は万遍なくよく打った。大会期間中3番を担った西川愛也(にしかわ・まなや)君も、プロ注目の逸材。巧打にパワーも併せ持つ、左打者‥。プロではむしろ、このような選手の方が大成するイメージが強い。それこそ、同姓の西川遥輝北海道日本ハムタイプだ。

 

地元ということで、西武あたりがいち早くリストアップしているかもしれない。が、個人的には日ハムにもぜひお勧めしたい。遥輝がいることで、スコアボードなどでは「西川愛」と表記される。‥なんだか女の子が混じったみたいで、愛らしいではないか(笑)。筆者も好きな「愛」の字が入る男子は、なかなか貴重だ。

 

 

某議員の『このハゲぇェ!』発言によって、今年すっかり汚名を着させられた埼玉地区。せめて岩井隆監督が“フッサフサ”でよかった‥?

久々に明るいネタを提供してくれた花咲ナインに、感謝する。

 

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