センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

バブルと奇妙(笑) 「世にも奇妙な物語」 最怖トラウマ回volume.4

決して心から望んでいたわけではなかったが、ここまで独身貴族(?)を貫いてきた筆者.....

 

 

別に結婚したいとも思わなかったし、何より僕は「ひとり」が好きだった。何度かチャンスというか、してもいいかな‥そう思えるくらいのヒトも、いたにはいたけれど、やはり、家に帰ったときくらいは「ひとり」でいたい‥‥これに勝るものはなかった。社会に出て、色んな人たちと付き合っている以上、オンオフの切り替えは大事。

 

‥よかった点は、稼いだ金は全部“オレのもの”。生活費を入れることもなく、会社から頂いた給料すべてが、そのまま自分の「小遣い」だ。おかげで欲しかったものは大体手に入れられたし、何不自由のない生活を送れている。これぞ独身冥利につきるのだが、最近いくらか、歳のせいか何なのか‥‥揺らいできている自分もいる。

 

年に一度、大晦日にインスタントの蕎麦を食っていると、普段は感じないのに、やたらと「孤独」を感じた。ここにきて、“家族がいる”ことに憧れたシチュエーションは、雨降りの夜‥‥『今から迎えに行くね』のLINEともに、会社まで車で駆け付けてくれる妻‥であったり、傘を持って迎えに来てくれる子供の姿であったり‥。

こうしたヒトのぬくもりを“夢想”してしまうのは、今年、雨が多いだけが要因でもないのだろう。明らかに「ひとり」に対して、弱気になっている‥。まぁ、僕にもちゃんと人間らしい感情があったということだ。

 

 

先日、「バブル景気」についてのエントリーを書いた。

 

 

risingham.hatenadiary.com

 

 

バブルは86年頃から始まり、90年代初頭に終わったとされるが、1990年に番組がスタートした「世にも奇妙な物語」は、まさに“真っ只中”といった塩梅。

なにか、象徴するような作品がなかったかと、過去作品のラインナップを見ていたら、あった。「やすらぎの郷」の名演で再ブレイク中の?加賀まりこ主演 【自動振込】

 

 

婦人公論 2006年 9/7号 No.1208 [雑誌]

 

 

ある日突然、主人公の女の口座に1億もの大金が振り込まれていたという、バブリーな話である。ネタ明かしをしてしまえば、外資系に勤めていた女の会社の方針で

 

ドルが安くならないうちに、定年までの給料全額と退職金を一括で振り込んだーー

 

 

いくらバブル期とはいえ、これはさすがにアリエナイ(笑)。しかも当人は、その事実を知らずに“豪遊”を繰り返し、あげく「結婚詐欺」にあって、根こそぎ金を奪われてしまった。

女の残高をみれば、あと50万少々‥。これから彼女はどうやって生活していくのだろうと、妙にリアルな恐怖がそこにあった。50万では、どこかに高飛びもできない!!

 

 

あらためて同作品をみてみると、加賀演じる女は、少し今の僕と似ている。

誰にも依存せず、「ひとり」で生きていくことをヨシとしていた。結果、1億の経緯を知らされずに悲劇を招いてしまうことにもなる。その隙間をぬって現れた男に、乾いた彼女の心は徐々に潤され‥‥。

若年層の未婚男女が多いと言われる時代。世にも奇妙でみせた加賀まりこの名演技を、ひとつの教訓としたい。ただ、“悪い人間”に引っかかってしまうくらいなら、いっそ「ひとり」のままの方が‥と、独り身の気楽さを増長させる?表裏一体な危険性も孕んでいる。視聴の際は、ご注意を(笑)

 

 

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