センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

ちょっと気になった雑誌のコ volume.8 【紗栄子】

20代の頃、僕はよく「絶望」していた。

 

 

サラリーマン‥といえば聴こえはいいが、一介のイチ派遣社員。チマチマと月20万前後の小金を稼ぎ、何か、いつも窮屈な生活を送っていた。そうした人生に、はたしてどんな「意味」があるのだろうと。

 

‥意味なんか求めちゃいけないのは分かってる。皆、明日の生活のため、生きるために必死に頑張っているのだ。それを、まだ若い僕は理解できていなかった。自分には、もっと相応しい舞台、素晴らしいステージがあるはずなのだと、信じて疑わなかった‥あの頃。

 

ときに自分が置かれた境遇を恨んだりもした。親が金持ちなら‥容姿端麗な姿で産まれていたなら‥優秀な遺伝子を継承していたなら‥‥きっと今よりも苦労せずに成り上がっていたに違いない。悲しいかな、これら要素は自分のチカラではどうにもならず、持って生まれた、予め決められていたもの。いわば、生まれ落ちたその時点で、大部分「先」は見えているのだ。

 

 

たとえば、紗栄子ーー

 

オンナとして産まれてきたことも、一般的に「かわいい」といわれる、あの容姿で産まれてきたことも、彼女にとって幸運だっただろう。‥裏返せば、彼女にソレ以外、一体何があるというのか。金持ちの男ばかりを“落とせる”、容姿以外の彼女の魅力‥‥。ボクには皆目見当がつかない。

もちろん、ボクは紗栄子と会ったことはないし、直に接してみて初めて判ることもあるのだろうが、テレビ越しで見かける彼女は、明らかに何もない。頭も、それほどよくなさそうだ。‥それでも百戦な男たちを虜にする“何か”が、紗栄子にはある。

 

 

Saeko

今では2児の母親

 

 

昔付き合っていたオンナが『マッサージとエッチが上手い彼女から、男は離れられなくなる』そう口にしていた。あるいは紗栄子にも、そのような「オプション」があるのか?

先日読んだ週刊新潮の記事に興味深い記述があった。会社経営者との破局を報じる記事に、彼女の意外な一面を知る。これは彼女の知人の証言だ。

 

 

彼女は年上にもずけずけモノを言います。功成り名を遂げ周囲がイエスマンばかりのオジサンは“俺のことを初めてボロボロに言ってくれた”と、メロメロになるんですね

 

 

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週刊新潮 2017年 8/31 号 [雑誌] 誌面より

 

 

‥なるほど、テレビで見るような一見ぶりっ子な、素もオンナの強みを最大限に活かした「キャラ」なのかと思いきや、けっこう勝ち気な性格であるらしい。

たしかにこの手のオンナに、男は滅法弱い。しかも彼女の場合、その見た目との“ギャップ”もあって、男には一層くるものがあるのだろう。「スケール」はまったく違うが、ボクも行きつけのマックのギャル店員に、急にタメ語で話しかけられた際、なぜか胸キュンした。

ボクも中年の域になり、タメ語で話しかけてくるオンナなど、最近身近にいなかったせいもあるかもしれない。だからなのか、非常に「距離」を近く感じたのだ。ひょっとしたら紗栄子も、そうした男の懐に入っていくのに長けている‥可能性がある。むろん、誰に対してもではなく、彼女もその“対象”は選んでいるだろうが。

 

 

大富豪の彼氏を蹴り、イギリスに移住か‥。どこまでも我が道を行く紗栄子の心情は、我々庶民に理解できない。何がそこまで彼女を“強く”させるのか‥‥。おそらく、僕らにはない、圧倒的な天賦の「自信」である。

 

 

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