センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【詰め合わせ】 プロ野球あれこれコラム4

ヘルニアうっぜぇ~

ヘルニアなんかマジこの世から消えてなくなれよ....

 

 

そう思わずにいられない。近藤健介を患った(やった)椎間板ヘルニアが、今、憎くて仕方ないのだ。ヘルさえなければ、ひょっとしたらNPB初の打率4割台プレーヤーも夢ではなかった、かもしれない。

 

絵空事。シーズンを通して打率4割なんて、絶対に不可能。全盛バースも、あのイチローでさえも成しえなかった。だから近藤の打率4割がニュースで取り上げられていた頃も、どこか“白昼夢”のようでいた。どうせいつかは‥‥

 

3カ月以上のときを経て、一軍戦に復帰した近藤。6試合の出場で目下16打数8安打、打率5割なのである。今月5日の埼玉西武戦などは、2安打3四球で全打席出塁。広角打法と、今シーズン飛躍的によくなった選球眼のよさは、ヘルを患る前と何ら変わらず‥。1打席の凡退で打率が約3厘も落ちる過酷な条件下のなかで、なおも.416のハイアベレージを記録しているのだ(10月6日現在)

 

もし、あのまま近藤が試合に出続けていれば‥‥

 

ただでさえ、規定打席到達者の3割プレーヤーも数える程しかいない2017年だ。仮に4割は無理だとしても、それに近い数字で、近藤の首位打者獲得は固かっただろう。今季の神がかりな彼の打撃ぶりをみていると、つくづく惜しい気がしてくる。

 

 

◇マンガを超えた男

 

大谷翔平の来季のMLB球団入りが、もう確実な情勢だ。もはや日本全体が、今そういった空気になっている。これでメジャーにいかなかったら、むしろ白けてしまいそうな、くらいの空気感。

 

こせきこうじペナントレース やまだたいちの奇蹟】という漫画が、オーバラップした。作中の山田泰二は巨人入りを熱望しながらも、けっきょく弱小極貧球団のアストロズに入団。

今、手元に資料がないので正確ではないが、入団を渋る山田にアストロズの三原監督は、たしか金田正一江夏豊を引き合いに出して、説得にあたった。そして、自分ひとりの力でチームを優勝させてやるくらいの気概は、お前にはないのかと‥。この言葉に奮い立った山田は、優勝したら「自由契約」することを条件として、アストロズ入りを決めた。

 

 

ペナントレース やまだたいちの奇蹟 3

 

 

‥ひょっとしたら、大谷にもコレと似た口約束あったのではないかと。昨シーズンは文字通り、投打にわたって活躍。リーグMVPに輝くほどであったのだから、彼の力でチームを優勝させたといっても、決して過言ではない。自由契約とポスティングの違いはあれど、晴れて大谷もメジャーへの切符を手にできた。

 

それにしても、大谷が凄いのは本当にそれを実現させてしまうところである。もし、プロ入り後に冴えない成績しか残せずにいたら、ポスティングの「ポ」の字も口にすることができなかっただろう。“見合った”成績を残して、チームもちゃんと優勝させてから、海を渡る、大谷翔平の有言実行さは脱帽ものである。

 

一年目からチームの柱となってアストロズを優勝に導き、打撃にも非凡なところを見せていた山田泰二も、さすがに「二刀流」はやっていないしアストロズセ・リーグ所属なので打席に立つ機会はあるが)、まして4番を打った経験だってない。この点、大谷は山田よりも、上をいっている。‥というか、漫画ですらそもそも「投打二刀流」の概念はなかったのではないか。大谷翔平とは、まったくもって“非常識”なプレーヤーなのである。

 

 

筆者も大谷を見るのが、楽しみだった。彼のような選手は、もう二度と現れない‥そんな気がする。北海道移転後、新庄から始まった「大スター」選手は途切れることなく、ファイターズには確実に存在した。“客を呼べる”選手は成長途上のチームには、もういない。誠にファン離れが心配であるが、こうなればチームとして魅力的な組織をつくり上げていく他ない。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ