センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

ちょっと気になった雑誌のヒト volume.13 【元受刑者】

22日放送のフジテレビ系【ザ・ノンフィクション】に、「北九州監禁殺人事件」加害者の息子が出演。インタビューに応えていた。現在24歳になっていた彼が、事件発覚後からどのような人生を送ってきたのかを、同番組では2週にわたって放送している。

 

 

フジテレビ系『ザ・ノンフィクション』エンディング・テーマ曲「サンサーラ」 - Single

 

なぜ取材に応じたか‥‥彼にも色々言い分はあったけれど、一番は、ネットなどで自分のことを、“知りもしないくせに”好き勝手に言われてしまうことが、耐えがたかったらしい。

 

僕は、殺人犯および犯罪者の息子になったことがないから、心情をそこまで理解できない。したがって推測でしかモノをいえないが、今が幸せなら、それでいいのではないか‥‥。

これは局の演出の仕方の問題になってしまうのだけれど、何も自ら過去に起きた出来事を掘り下げたりせずに、未来だけを見据えて生きていればいい。彼も「家族」を持ったのならば、尚更だ。

ネットをよく見るのであれば、いつかここに目が触れる機会もあるかもしれない。そんな君のために、この言葉を送っておこう。「馬耳東風」。一般的に、あまり良い意味では使われないが、僕はこれを肝に銘じている。

要はネット上の意見なんかに、いちいち振り回されていてはダメだということ。自分は自分‥‥。自分の信念を貫き通せばいい。

両親を憎んでいるのであれば、もうメディアの前に出るべきではないし、繰り返し、今が幸せであるのなら、昔を振り返ってみすみす辛い思いをする必要もない。

大なり小なり、ヒトを皆傷を持って生きている。ときに、思い出して人格が壊れてしまいそうなくらい、過去に大きな傷を負ったヒトもいる。‥それに蓋をして、歯を食いしばって今を乗り越えているのだ。

 

 

くだんの事件の主犯、つまり父親の方は死刑判決、母親の方は無期懲役の判決が下されおり、塀の中から出てくることは、今後もうおそらくない。‥むろん、殺人とはいかないまでも、重罪を犯しながら数年で刑務所を出所し、「再犯」を“予告”する人間がいたとしたら‥‥。とりわけ被害者とその家族は、安心して眠ることもできない。そんな、たいそう恐ろしい記事を目にした。

 

 

 

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週刊新潮 2017年 9/28 号 [雑誌] 誌面より

 

 

◆「私はまた必ずやる」

 

13年前に幼女を誘拐し、10日以上に連れまわした男が、とうの昔に野に放たれていた。ご記憶されている方も多いと思うが、この事件‥‥幼女の方が誘って“沖縄旅行”に出かけ、財布の紐も管理するなど、とにかく異質だった。“親子”にしか見えなかったという、目撃談も多数残されている。

‥あまりの異質さから、様々な角度から事件を追ったメディアも多く見られたが、蓋をあけてみれば、なんてことはない。男の側が「小児性愛者」だったのである。家庭環境に問題のあった少女を救った、まるでヒーローであるかのごとく正当化させ、その一方で自らの欲望を満たすために、少女に対して幾度も卑猥な行為に及んでいた。

 

このモンスターが、さらなる犯行をほのめかしている。おそろしいことに、なんと出所後は大勢の子供がいる小学校でも勤務していたこともあるそうだ。‥案の定、そこでもトラブルを起こし、今は引きこもりの生活を送っているようだが、もはやそういう問題ではない。日常の中にいてはならない人間なのである。少なくとも、“病気”が治らないかぎりは。

 

 

以前、関連する書物(※1)を読んだことがある。意外なことに、見た目も冴えないこの中年男には二度ほど結婚歴があり(事件前)、子供もいたそうだ。

‥子供は何を思うのだろう。やはり、これも推測の域を出ないが、僕ならこう表するだろうか。「血はつながっている、他人」であると。

 

 

《参考》

(※1)誘拐逃避行―少女沖縄「連れ去り」事件

 

 

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