センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

やきう・アラカルト【ふぞろいの管理者たち】

◇日ハムの判断

 

 

プロ入りへの近道は、何より「甲子園で活躍すること」だ。したがって関西出身の田中将大ダルビッシュ有が、敢えて北のほうの高校に“留学”したのもよく判る。甲子園出場は、彼らにとって次のステージに向かうための、アピールの場でしかなかった。日が暮れるまで白球を追っている球児たちとは、哀しいかな、明らかに目的意識がちがう。

 

プロ入りの夢こそ叶えたが、甲子園に2度しか出場していない‥できなかった早実・清宮幸太郎の打撃というのは、実は私自身、それほどマジマジと拝んだことはなく、正直『高校で111本もホームラン打ったのだから、きっと凄い打者なのだろう』くらいの認識だった。

 

が、ファイターズのユニフォームを着て初めて行う、彼のフリー打撃の様子を“マジマジ”と観て、私は確信した。

 

清宮は、まちがいなく‥やる と。

 

 

あれが現在高校生のバッティングなのか‥。力強さのなかに、身体のしなやかさもある。飛ばすことにかけては同年齢時の中田翔も負けてなかったけれど、どこかチカラ任せだった彼の打撃ぶりとは、素人目でもみても一目瞭然である。天性のパワーに柔軟性があれば、おそらくプロの緩急、変化球にも対応でき、率だって残せる。

 

半信半疑だった現時点での清宮の打撃。ひょっとしたら、初年度から20発以上は打つのではないか‥。つまり、それはゴジラ超え」を意味する‥。そう飛躍的に清宮への期待値をあげてしまった次第。

 

 

しかし、「好事魔多し」とはこのことで、今度は病によって静養を余儀なくされてしまったらしい.....

 

www.nikkansports.com

 

 

結果論で物を言わせてもらえば、やはり‥海外でのキャンプに帯同させたことが、ひとつの誤算のはじまりだったのではないか。慣れない野球漬けのプロ生活を、異国の地で始める‥。慣例に従えば、ルーキーは全員二軍の沖縄キャンプスタートが常だったはず。

ところが、今回にかんしては清宮を「特別扱い」のようにもさせてしまった。同じ新人で“即戦力”とも謳われる社会人出の投手がいるのにも拘わらず、清宮、彼ひとりだけを。

渡米直前に指を故障したのも、何か不吉だった。‥本当にこれは結果論だが、今思えば、アリゾナへ連れて行ったのは失敗だったと、言わざるをえない(参考までに筆者は渡米前にも否定的な見解を記している)。守備、走塁といった基礎練習だけなら、別に国内でも問題なかったのだから。

 

そういえばオリックス在籍時のイチローが、マリナーズだかどこだかのキャンプに参加し、体調を悪くして日本に帰ってきたこともあった。イチローほどの人間でもそうなってしまう。

7球団競合の末にクジを引き当て、浮かれる気持ちも解かるが、初心忘るべからず‥だ。日ハム球団は球界の「宝物」を授かったことをお忘れなく。

 

 

落合博満が好き

 

 

結局のところ、中日は「落合政権時」がイチバンよかったのではないか。

‥監督がコメントしないでツマラナイだとか、いかにも新聞社的な発想。要は勝てばいいのである。というか、落合氏が身を引いてからは勝てなくもなってしまったのだから、身も蓋もない。勝ってなんぼのプロ野球なのだ。

 

筆者が贔屓とするファイターズにも2シーズンほど、在籍していらしたが、良い思い出は何一つない(苦笑)。けれども近年は経営者に向けても講演活動を行うなど、野球人とではない彼に、“再注目”している。

 

天下を取った男の強み。非常に説得力がある。しかし、その発言は、いちいち的を射ていて、気づけばすっかり「オレ流」脳に支配されてしまったオレがいる。自分の上司になって‥ほしくはないが、落合氏のやり方を、外部からなら教わりたい。

 

GMとしての才能はなかったかもしれないが(笑)、どこの球団でもいい。氏という人間をあらためて知ったうえで指揮をふるう落合監督というのを、もう一度、見てみたい気はする。

 

 


落合博満 最後のホームラン

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ