関東地方はだいぶ暖かくなり始めてきたというのに、北海道は今、大雪なんだとか‥‥。こんな狭い日本に住んでいても各地の気候はいろいろ、人生いろいろ、バイトもいろいろ.....
この時期、会社からの給与以外の所得がある筆者は「確定申告」に行く必要がある。平日昼下がりに行ける強みがフリーの僕にはあって、比較的スムーズに所定の手続きを終えることができた。が、毎年アレに行くたびに、苦い記憶が蘇ってくる。税務署バイト‥‥
むちゃくちゃキツかった てな。
確定申告シーズンの繁忙期だけ採用する、いわゆる臨時職員ってやつ？ 研修込みで正味40日間くらいの短期だったけれど、あの仕事で寿命が1年縮まった気がする（笑）
パソコンスキル活かして、本当は入力系の業務（裏方）を希望をしていたのが、なぜか“案内係”のほうに回された。‥これは税務署に訪れた方々の申告の補助、サポートする仕事で、モロ前衛。一度でも確定申告に行かれたことのある方なら、いかにもバイト然とした身なりの若者や主婦っぽい職員を、現場でご覧になられた方もいるかと思う。
僕が携わった仕事内容は大まかに言うと、メカ操作に慣れていない中高年のために、代わりにデータ入力を行ったりする。しかし、これが当然“お客様”によって、申告内容が異なってくるわけで「マニュアル通り」にいかないことも、しばしばあり‥。
事前に、3日間程度の研修をミッチリ受けさせられるのだが、それでもすべてを理解するのは難しい。「税」の仕組みは誠に複雑であった。
また“お客様”のほうも、納めすぎた税金をわずかでも取り戻そうと、超真剣モード。‥って当たり前なのだが、こちらに少しでも説明不十分な点があると、容赦なくツッコミをいれてくる。二日にいっぺんくらいは、ブチぎれた“お客様”の怒鳴り声が、自分の耳にも届いていた（笑）。このプレッシャーに、僕は何度も胃がヒリヒリした。
それと、職場環境。先述したように、3月にもなれば日中はわりと暖かい日も多くなって、空調の管理が意外と難しい。もちろん、会場によって違うと思うが、僕が勤めたところは暖房をかけているうえに、群衆の熱気も加わって異様に暑かった。時期的に風邪が流行っているシーズンというのもあって、期間中はマスクを着用していたものだから、終始、喉はカラカラ状態。精神的にも、肉体的にもキツい仕事だった。
イメージ。おまけに臨時職員とて面接も超お堅い（笑）
‥これで終わるのもナンだから“おいしかった”バイトにも触れておこうか。
おそらく今は存在しない仕事だと思うけれど、携帯の「電波調査」というスポット的なバイト。発売前の新作をひとりひとりに渡し、各地点にいって携帯の電波を測定する、超お気軽で簡単な仕事。地点に行くのもバス移動だから、ただ座って携帯をイジるだけ。待機時間も自由で、基本何をしていてもＯＫ。‥これで確か、日当8000円くらいもらえたのかな。やらせてもらえるなら、レギュラーでいたかった。
若い頃はいろいろなバイトをした。どちらかといえば、やはりキツいもののほうが多かったけれど、それも、特に執筆活動するうえで大きな財産になり、糧となった。決してフリーターを推奨するわけではないが（笑）、あらゆるジャンルの仕事を経験しておくのも、若いうちなら良いと思う。何事もムダにはならないということだ。
