センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【嗚呼、迷える野球小僧の詩】エースのやきう日誌 《4月29日版》

回復しつつあったのに.....

 

 

先の西武戦。メットライフDでの“醜態”を、しばらく引きずっていた。聴けば、終盤2イニングで8点差をひっくり返されたのは「史上初」というではないか。‥どうりで。

あの日、私は試合開始から悲劇的な結末を見届けていたのだが、約180分にも及ぶ観戦時間をまるで「無」にされてしまった気分に陥り、何も手につかなかった。8回、一気に一点差まで詰め寄られ、平常心ではいられなかったであろう、今季初勝利のかかった先発・高梨裕稔の笑顔を見て『なんて強い男なのだろう』と。

8‐0の時点で初勝利を確信していたにちがいない。それが人間の真理だ。「無」の虚脱感は、おそらく私の比ではなかっただろうに。

 

凡そ廃人と化した筆者をよそに、しかしファイターズはその後、順調に勝ち続けた。野球に『セーフティリードはない』それが心底身に染みたのに、次の試合では1点差を平気で逃げ切っているのだから、解らない。当該試合で幾分元気を取り戻し、意を決して翌日のファイターズ戦を観戦していたら、今度は0-10。‥大敗。ドラクエでいうなら、まさに「痛恨の一撃」。今シーズン、野球の神様は私に“試練”を与えてくださる。

 

ところで、敗け試合‥‥。件の西武戦ほどショッキングな内容でないにしても、筆者なら『観戦に行かなくて良かった』と感じてしまう。中継なら無料だし、まだ我慢できる(正確には月々の金は取られているが)。そこで、ふと自分は思った。

 

俺は本当に野球が好きなのだろうか‥‥と

 

敗け試合で行かなくて良かったとなる自分‥。本当の野球、ファイターズが好きなファンの方なら、それでも観戦に行って良かった、選手たちを生で観られて幸せだった、そう思うのではないか。どうなのだろう‥‥。それとも筆者がただ“弱い”人間であるからなのか。もう数十年もファイターズを見続けてきているはずなのに、私は自らの在り方が、よく解らなくなった。

 

しかし、ファイターズは次戦からまた勝ち続けた。5連勝。うち、仕事の都合で筆者は1試合しか観戦できていないというのに。そして【メットライフの悪夢】で負った心の傷もだいぶ回復しつつあった昨日のZOZO‥。ファイターズはまた敗けた。バッテリーミスとコリジョンルールでやられてしまった印象。7回の勝ち越し機には珍しく?中田翔の打席に期待を寄せていたのに、歩かされた。今年の野球の神様は、つくづく試練を与えてくれる。

 

 

‥ここからは万人向けの話題へと移ろう。

4月は3週間も、地元に帰ってこない日があったという、いささか変な日程であったが、おかげで今年は珍しく、GWの中盤以降の試合をすべて札幌ドームで行える。営業サイドとすればニンマリだ。

札幌ドームで思い出したけれど、ファイターズは本当に移転してしまって大丈夫なのか?‥いや、私も「自前」の球場を持つことに対しては大賛成だが、聴けばあまりアクセスのよくない地に、建設するそうではないか。しかも、北広島市の人口は6万人。政令指定都市ではない、埼玉西武が住処を置く所沢市とて、人口は約30万人もいる。やはり、札幌という“地の利”は魅力的ではある。

 

サッカーでも使っているとはいえ、主のいなくなった札幌ドーム‥。周辺に住まれる方々も、寂しい思いはあるだろう。【新庄伝説】から始まった“札ド”には、私自身も本当に良い思い出しかない。まさに常勝ファイターズの象徴であった。流行りの「〇〇映え」ではないが、見た目もたいへんに美しい球場。行けるものなら移転前にもう一度、“中継”ではなく、実際にあの地へ行って、瞼に焼きつけたい。

 

 

《今日一枚 特別編》

 

 

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衣笠氏の突然の訃報‥。あまりに突然すぎて、言葉を失った。星野の仙さんといい、昭和を彩った名プレイヤーがまたしても。

TBSの野球解説者では、個人的に同氏と牛島和彦氏のファン。彼らはあからさまに選手をけなしたりはしない。ともにソフトな語り口が印象的だった。

元祖「鉄人」。一年一年の成績をみると、盟友・山本浩二氏ほど突出した数字を残してきたわけではない。しかし、“休まない”ことがどれほど偉大であるか‥たとえば昨日の試合であれば、優れた能力を持ちながらも故障が多くて休みがちな、近藤健介や荻野貴司あたりの選手を見ながら、それを切に感じてしまう。

 

天国でゆっくり休んでほしい。合掌。

 

 

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