センテンス・オータム

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【OHTANIと清宮】エースのやきう日誌 《5月3日版》

大谷翔平君が日本でいう「月間MVP」のようなものを、さっそく受賞したらしい.....

 

 

彼についてはいつか触れようと思っていたけれど、それにしてもしかし‥本当にメジャーでも「二刀流」をやってしまうとは。

マチュア時代からエースで4番を張っていた、プロに入ってくるような者なら、一度は同じようなことを夢みた選手もいるだろう。ただ、やはり現実的には出来ない。日米の“第一線”でそれをやらせてもらっている大谷‥。彼ほど幸せな野球人生を送っているアスリートは世界中を見渡しても、他にいない。

 

 

Number(ナンバー)950号 [特製“二刀流”表紙] MLB 2018 DREAM OPENING 大谷翔平夢の始まり。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))

 

 

無論、結果も残している。大谷が結果を出し続けるたび、私は‥いや、私たちはファイターズファンであったことを誇りに思う。私たちもまた、ファイターズファンでいられたことが本当に幸せであったと。

投手では160キロ超えの豪速球、強打者をねじ伏せる‥。打者ならすさまじい飛距離の、特大アーチ‥。もはや茶の間で“お馴染み”となったあの光景、あの興奮を、もう5年も前から味わっている。これは日本の、偶然にも北海道日本ハムファイターズという球団を愛していた者の、いわば「特権」だ。

 

たしかに最初の1,2年はまだ「未完成」な部分も多かったけれど、それでも私は投打ともに、大谷が出場すると毎試合のようにワクワクしていた。前例のない真の二刀流プレーヤーを目指し、大谷と一緒に夢を追ってきた5年間‥。返す返す、幸福な時間であった。正確には前例はあって、ただそれが戦前につくったベーブルースの記録だったり、現代人の自分たちにとっては、まったくもって“異次元”な世界。「100年に一人」の男を、入団のときから見届けてこられた幸運を今、私は心底噛みしめている。

 

あのようなプレーヤーをつくってくれた栗山監督には誠に感謝しかない。与えられた「使命」のごとく、今度、同監督が“プロデュース”を行うのは、ファイターズのゴールデンルーキー・清宮幸太郎。しかも「世界のホームラン王」を目指すという、大谷に負けず劣らずな、相変わらず壮大すぎるテーマを掲げて。

 

一軍昇格については賛否の意見があった。‥が、ファイターズのポイントゲッター、近藤健介の戦線離脱が、それを“後押し”させたのはいうまでもない。たしかにファームでは快調にアーチを量産していたし、タイミングとすれば悪くもなく、しかし上げたところで守るところがなかった清宮にとって、青天の霹靂のごとくポッカリと空いた「近藤枠」‥。やはり、スターになる男は“持っている”ということか。

 

デビュー戦、大谷も成しえなかった初打席初安打。その相手は、大谷がプロ初安打を放ったときと同じ楽天岸孝之。高校時代何度も見られた中堅方向への大ホームラン‥とはならなかったが、打球はエグかった。おそらく金属バットならスタンドまで届いていただろう。

 

 


清宮幸太郎初打席でセンターオーバーのフェンス直撃2ベースヒット!

 

 

その後は執拗な変化球攻めにあい、二日間にまたがって4打席連続三振を喫するも「6打席目」で対応。まったくタイミングをあわすことができなかった左腕・辛島航のスライダーをついにとらえ、鋭く一二塁間を抜いていった。これが逆転劇の起点となり、結果的に“勝利の立役者”ともなったのだから、一本のヒットで二度オイシイ。

 

 

守るポジションが現状なく、指名打者という特性上、少しでも打てなくなればスタメンから即外されるリスクも伴う。また今季は昨シーズンとちがい、チームが優勝を狙える位置におり、いつまでも成長を待ち続けるわけにもいかないだろう。

近藤との兼ね合いもあり、与えられた時間もそれほど長くはないと見る。大勢の客を集めるゴールデンウィークにどれだけ鮮烈なインパクトを、首脳陣とファンの前に残せるか。プロの舞台で、清宮の最初の戦いが始まった。

 

 

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