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【広島カープの謎】エースのやきう日誌 《6月6日版》

雨が嬉しかった.......

 

 

僕が通っていたような弱小校。もちろん室内練習場なぞ完備されていなかったので、教室内にて軽い筋トレのみで終わってしまう。キツい練習(特に走り込み)をしなくてよかったから、学生の頃の雨は歓迎だった。‥おそらく、これは僕だけでなく野球部経験者なら、身に覚えのある感情だと思う。

自らがプレイすることのなくなった今、皆さまと同じように雨は嫌いになったが、プロ野球が中止になるのは、あながち嫌いでもない。‥というのも、うちには少し特殊な事情があって、日本ハムファイターズが長年「東京ドーム」を本拠地にしていたことに起因する。

当時の屋根付き球場は東京ドームだけ。つまり、巨人と日ハムは試合数をいち早く消化させてしまうのだ。これが、なんだか寂しかった。とりわけ後者は秋に行われる試合には、一切無縁だったわけだし(苦笑)

 

現実問題、雨の多い土地柄もあって、西武ライオンズは雨天中止が1週間に一度くらいはあった気がする‥‥というのは、さすがにオーバーな表現だけれども、感覚としてはこれに近い。ただでさえ「投手王国」だったのに、飛び飛びの日程で、ピッチャーのやり繰りは一層楽になり、身体のケアも十分にできる‥。“常勝”の要因は、あるいはここにあるのではないかとさえ、一時期、僕は考えていた。

自前の西武球場に屋根をかけようと思えばもっと早くかけられたはずで、もしかしたら現場サイドから『待った』の声がかけられたのかもしれない。【雨天中止】は、決して悪いものではないのだと。

無論、そのぶん秋に「過密日程」になるケースも考えられるから、何でもそうだが、“程ほどに”がいちばん良い。

 

以上の経験を踏まえ、雨天中止を毛嫌いしていたわけではない筆者であったが、交流戦となれば話は別だ。日程的なもの、移動の面も含め、交流戦にかんしては、まったく有難みを感じられない。こちらは日程どおり消化できればベスト。

‥なのに、なんで毎年こんな梅雨時期に行われるのだろう。恐れていたとおりに、さっそく5日の広島戦が中止となってしまった。代替はすべての日程が終了してからになると思うが、1試合するために、はるばる広島まで行くのは非常に不経済である(笑)

 

 

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ここ20年、傍から観ていてもっとも変わった球団は、パ・リーグなら北海道日本ハムセ・リーグなら広島東洋カープだ。

広島は大昔から人気があった。ただ、どちらかというと「玄人受け」するチーム。現代のように若い女の子が群がるチームでは、決してなかった。セ・リーグだと、そちらはヤクルトが担当していたイメージ‥。一体どこに「転機」があったのだろう。

ずっと観てきた北海道日本ハムは明白で、ダルビッシュ有斎藤佑樹といったアマチュア界のスター選手獲得に奔走し、集客面でもずいぶんと努力をしていた。たとえば斎藤にかんしていえば『その年のナンバーワン選手を指名する』というのがハムのコンセプトにある。“実力重視”なら、前評判も高かった、おそらく中央大の沢村や早大の大石あたりにいっていたはず‥。ハムは「人気ナンバーワン選手」にいったのだ。こうしたドラフト戦略も身を結び、今や老若男女から愛されるチームとなっている。

 

ところが、カープにはそのような要素が見当たらない。ドラフト面でも昨年の目玉・清宮幸太郎にはまるで目もくれていなかったし、“スター選手集め”に躍起となっている印象もない。‥となると、広島はいつから、何がキッカケで、これほどの人気チームへと変貌を遂げていったのか。

 

ひとつ考えられるのは2009年、マツダスタジアムの開場か。古臭かった広島市民球場と比べ、確かにずいぶんと明るい雰囲気になった。「新しもの好き」の心理から、次第に客は減っていくのかと思いきや、むしろ観客数は増え続ける。これに呼応するかのようにチーム成績も上昇の一途で、ただ今セ界を二連覇中‥‥。

かつての北海道日本ハムもそうだったが、大勢の観客が選手を奮い立たせ、試合に勝って、また新たな客を呼び込む‥といった好循環を生んでいる。

でも、それでも“確固な”理由が見当たらない広島東洋カープ、空前の大人気の謎。赤ヘル軍団の軌跡は、今後も研究事項としたい。

 

 

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