センテンス・オータム

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【広島で起きた、予想外の出来事】エースのやきう日誌 《6月20日版》

交流戦を振り返って

 

 

かろうじて勝率5割以上を確保した北海道日本ハムファイターズ

結果的には5球団に勝ち越すことができた。‥だけに、ベイスターズに3連敗を喫したのは痛かった。仮にひとつでも取れていれば11勝7敗となって、貯金4。この差は案外大きい。

トータル10勝8敗でも、まぁ御の字の数字ではあるが、首位・西武もまったく同じ勝敗で、当然ながら、交流戦開幕前とゲーム差は変わらず。むしろ“今年も”スワローズ以外のセ・リーグ球団が不甲斐なかったせいで、下からロッテとオリックスが突き上げてきた。結果、現在5位のロッテまでもが勝率5割以上となり、首位獲りにますます色気が出てきたことだろう。

 

 

ファイターズの最終戦は18日。雨で流れた分の代替試合であったにも拘わらず、西のほうで起きた強い地震にもマケズ、当日の広島には、なんと3万人以上もの観客が詰めかけていた。相変わらずな「やきう熱」の高さには驚く。

この試合に勝利したファイターズのMVPは、今季初勝利をあげた上原健太(24)。広島の広陵高出身で、いわば凱旋登板。ファンですら予想が難しかった交流戦のオオトリの先発に、彼を持ってきたあたり、栗山監督の「演出・ブランド好き」は徹底している。

‥ドラフト候補生はどこの球団に入るか迷ったら、ファイターズに来たほうが良い。栗山監督がいるうちは、きっと君たちを幸福に導いてくれるだろう‥‥なんて、そんな起用の仕方。

 

昨シーズンあたりから“ブレイク”の兆しを見せていた上原健太の、5回1失点投球というのは、特段驚くべき事項でも何でもない。1、2軍を通じても普段打席に立つことのない彼が、まさかバットで魅せてくれるとは‥。地震関連のつぶやきが目立った当日【上原 初ホームラン】という文言が、SNS上で静かな盛り上がりを見せていた。

 

誰も上原のバットには期待していなかっただろう。しかし、あらためてVを眺めてみると、打席に立った身長190センチの彼の佇まいは、前年まで所属していた大谷翔平のシルエットととも、なんとなく重なって見える。投手とは思えない迫力だ。

 

 

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ライナーでライトスタンドに突き刺す、清宮よりも早い‥プロ第2打席での第1号。特にパ・リーグ投手の本塁打はレアだ。筆者の記憶が正しければファイターズでは2005年の岩本勉以来ではないのか。上原しかり、今シーズンの投手陣はバットのほうでも、だいぶ貢献してくれたように思う(村田1安打 上沢2安打 マルティネス1四球+1犠打)

 

今週末から再開するリーグ戦。投手はもう、存分に投げることだけを考えてほしい。今年は優勝を目指せる位置につけている。早くも「来季を見据えた」戦いをしていた昨シーズンの今頃を思えば、ファンにとってこれは本当に幸せなことである。

 

 

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