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【相手青年監督に誇示した、北海道日本ハムの新鋭投手】エースのやきう日誌 《6月23日版》

『こんな時代が、とうとう来てしまったか』と、私.......

 

 

監督代行とはいえ、東北楽天の平石洋介。筆者より年下だった。

‥まぁ過去の記録を調べてみたら、弱冠20代で監督になった猛者もいるらしく、今年38の彼が監督になるのは、特段驚くべき事柄ではないのかもしれない。けれども『自分より下がプロ野球の監督になった』というのは個人的に初めての体験で、若干ショックを受けた。平成生まれの監督が誕生するのも、時間の問題だろう。

 

当然、平石のプレーは私もこの目で見てきているはずなのだが、まったくといっていいほど記憶にない。‥それもそのはず。実働6年で、122試合にしか出場していなかった。残した成績から察すると、現役時代は控えの外野手。‥となれば、日ハムの栗山英樹と重なる。しかしスワローズでレギュラーに定着していた時期が栗山にはあり、選手としての格は平石よりも数段上‥。このような実績で監督(代行)に抜擢されるのだから、やはり相当な「やきう頭脳」を持ち合わせているのだろう。

 

 

37歳で監督に就任。在りし日のウエさん

BBM2009プロ野球OBクラブ「第1集」■レギュラーカード■38/上田利治/阪急

(C)amazon

 

 

自分より年下の監督が采配をふるうプロ野球の試合を、初めて観た。22日の東北楽天北海道日本ハムの一戦。

両軍合わせて26安打。試合時間は5時間越え。延長12回を戦う死闘‥‥。ルーズベルトゲームを制したのは“先輩”の貫禄をみせつけた、栗山英樹率いるファイターズだった。

 

前日、ファイターズ打線が辛島航を苦手にしているというエントリーを綴った。その彼が初回で負傷交代してしまうという予想外の出来事もあったが、勝因は「選手層の厚さ」ではなかったか。

筆者が何より驚いたのは、プロ初セーブを記録した「三者三振締め」、井口和朋の熱投。‥‥いやいや、勝ちパターンの投手を使い切ったあと、最後の12回のマウンドで投げる投手のボールではない!直球はうなりをあげ、フォークは鋭角‥。バットにもまともに当てさせなかった。結局、最終12回に投げた投手の差が、両チームの勝敗を分けた。

 

春先のファーム降格後に、投球フォームを少し変えたというのは訊いていたけれど、以前と比べ、ストレートの球速が5キロ程度は増したように思う。それに伴って変化球のキレも格段によくなった。

有原航平が加わった(?)救援陣に、井口も加わってきようものなら、ファイターズのブルペンは一層盤石。序盤戦、後ろでチームを支えた玉井大翔が疲れを見せはじめれば、すぐさま浦野や井口といった戦列に加わって勝利に貢献してくれる‥。我々が気づかぬうちに、ずいぶんと選手層が厚くなっていた模様。他球団も羨みそうな陣容っぷりである。

 

この日、勝利投手となった公文克彦。味方のエラーで招いた、一打サヨナラのピンチを救った。ここで何度も褒めたたえているけれど、彼の完璧な「左打者封じ」はチームにとって最高の武器。本当に頼もしい存在だ。

打線でいえば、左腕・辛島に対し左打者5人を並べるといった“奇策”に打って出た栗山監督だったが、アルシアが左(vs森雄大をまったく苦にしないバッティングをみせてくれたのも光明。

以前ファイターズにいたときから、一度打ちだしたら止まらなくなる鶴岡慎也も、地味に2試合連続本塁打中と‥ふたたび上昇の気配。野手に関しては効果的な補強が功を奏し、投手は若手の底上げが順調にきている。激戦パ・リーグを勝ち抜くだけの選手層の厚さが、今のファイターズにはある。

 

‥それを大いに実感させてもらえたリーグ戦再開後、初戦の闘いぶりであった。

 

 

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