センテンス・オータム

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【今さら型にハマった采配をするな】エースのやきう日誌 《8月26日版》

久しぶりのフル観戦。連敗中は“やきう”から遠ざかっていたので知らなかったが、渡邉の打率の急上昇ぶりには驚いた......

 

 

25日の東北楽天戦。前日にその連敗をストップさせ、試合内容もよかった。当然連勝を目論んだのだけれど、延長12回をフルに戦いきって3対3のスコアレスドロー。‥“CS狙い”ならまだしも、少しでも上の順位を狙いたい(んだろう?)ファイターズが引き分けではダメ。

延長回に入ってからは毎回得点圏に走者がいたのに、お決まりの「あと一本」が出ない。一時は勝ち越しとなる清宮幸太郎の4号アーチが終盤に飛び出し、札幌ドーム初のお立ち台を待ち望んでいた超満員のファン。それも束の間、すぐさま浦野博司が同点アーチを浴びてしまった。

 

少し話は逸れるが、いちばん恐れていた展開。15時試合開始の5時間ゲーム。これが何を意味をするかというと、飯を食う時間がない(苦笑)

みんな、腹を空かせながらファイターズのサヨナラ劇を期待していたのに、ストレスばかりが蓄積されていく。勝てばすべて報われるが、引き分けでは何とも不完全燃焼。最後まで残ってくれたスタンドにいたファンの落胆の色は濃かった。

 

 

ファイターズマガジン 2018年5月号(vol.75)[雑誌]

「6タコ」だった9番の中島....

 

 

こういった試合に「たら・れば」は付き物で、野球界でもご法度だけれど、あえて言う。“暫定”クローザーの浦野に、こだわる必要があったのか?

‥いや、これから彼をずっと抑えで起用していくのなら話は別だが、きっとそうではないのだろう?あくまで石川直也の「代役」といった扱いなのだと思う。その石川が前日から戦列に復帰して、同点の場面で登板‥というのは間違いではない。まだまだ手探りな部分もあっただろうし。

だが、石川が復帰した以上、もう“9回を浦野”に固執する必要はなくなったのではないか。9回のイーグルス打線は中軸からの攻撃だったが、左打者が3人‥。私はてっきり宮西尚生が出てくるのだろうと。

ただでさえ前回登板で浦野は打ち込まれ、トンキンも絶不調。あの局面で宮西、あるいは公文克彦といったファイターズが誇る優秀なサウスポー陣を出し惜しむ意味が解らない。春先ならまだしも、もう勝ち続けるしかない‥現にそう口にしていた栗山監督が、この場に及んでまだ型にハマった采配をしようとしている。なりふり構わずいかなくてはならないのが、今のファイターズではないのか?

 

‥無論、宮西が出てきても点を取られた可能性はある。代打攻勢もあっただろう。しかし、勝利に近づくための、考えられるすべての手を打って打たれたのなら我々ファンも納得する。たとえば誰かひとりランナーを出してしまったとして、次が右のウィーラーだとする。そこで浦野を登板させたっていいのだ。

おそらくチーム方針なのだろうが、基本、抑えは回頭(かいあたま)からしか登板させない。対する楽天の中継ぎ陣は回マタギも辞さない、懸命な継投を繰り返して、リードは許さなかった。必死さが伝わってきた。今のファイターズにはこれがない。リリーフは1イニング限定‥‥かっこつけてる場合ではないだろう。「一人一殺」だって別にいい。本当に試合に勝ちたいのなら。

結果的に敗けなかったのだから、無駄とまでは言わないが宮西と公文は結局、延長回に投入。どうせ投げさせるのなら、もっと早いタイミングでもよかった。

 

打線に目を向けると、ここにきて近藤の不調は痛い。西川の打撃の調子も一向に上向かず、中田もここぞの場面で凡打を繰り返す。筆者は開幕前に清宮の存在が中盤戦以降「起爆剤」になればと書いたが、起爆剤どころか、もう彼の打棒に頼らざるを得ない、言ってみれば相当悲惨な状況にある。

 

 

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