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【ぴーぷる最前線?エースの古書堂】エースのやきう日誌 《8月29日版》

ぁりがと.......

 

 

何か息が漏れたような、見た目と異なる“か細い”その日本語に、笑ってしまった。ブライアン・ロドリゲスがようやくの来日初勝利。今年、開幕投手にも選ばれた男が、ここから逆襲に転じるのか?

 


2018年8月28日 北海道日本ハム・ロドリゲス投手ヒーローインタビュー

 

 

そう、心配していた。ファイターズでは2005年のミラバル以来‥。オープニングピッチャーが未勝利のままシーズンを終えてしまうのだけは、できるだけ避けてほしかった。もちろん、開幕投手はオープン戦の出来を加味して決めたことだと思うが、いつも“カタチ”にこだわる栗さんにしては、ちょっと意外過ぎる人選だった。

同じ外国人でいくなら、話題性もあり、メジャーでの登板経験も豊富なマルティネス(次戦に登板)でいくだろうと。結果的にこの「奇襲」と思える戦法が裏目となって、初戦から3連敗を喫してしまった。栗さん‥かどうかハッキリは分からないけれど、ロドリゲスを選んだ人のミスといって差し支えない。

 

28日のオリックス戦は、多少相手の拙攻にも助けられたが、5回を2安打無失点投球。スピードを抑えた分、変化球の制球が良かったように思う。

開幕時も、もしかしたら首脳陣にその意識があったかもしれない、右打ちの強打者が揃う西武打線に、今後、彼の“動く球”は有効になるのではないか。直接対決も多く残されているなかで、ロドリゲスが対獅子戦の「秘密兵器」となってくれるようだと有難い。

 

今シーズンはもう春先から様々な投手が「第6の先発候補」として、いきなり実戦で“試されて”いる。村田透に浦野、斎藤佑‥。中盤戦では上原に杉浦、藤岡といったあたり。この中では村田が当初の“谷間的”扱いからローテーションの一角に加わり、安定した投球を続けている。最近の起用法をみていると、あと堀瑞輝。彼が先発枠をモノにしそうな勢い。加藤、高梨が脱落した今、まさにベストなタイミングで堀とロドリゲスが調子を上げてきてくれた。

 

これは野手にもいえることで、大田泰示が一カ月半ぶりに一軍復帰。彼がいない間、小技が利く「二番打者」も満更ではなく思えたが、大田が持つ秀逸なあの勝負強さこそ、今のファイターズには必要。

オリックス戦、無死1、2塁という局面。通常なら送りバントも考えられる場面で、強攻策。さっそく期待に応えるタイムリーを放ってくれた。これは“大田抜き”のときは、考えられなかったオプション。最近落ち気味だった打線のなかで、同じく今月一軍に復帰した清宮幸太郎と、ポイントゲッターとして役割を彼には望みたい。

 

 

◇ホームランアーチストの、すべてが詰まった(?)

 

 

先日おもしろい本を見つけた。本のタイトルはそのまま田淵幸一

 

 

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(C)田淵幸一 (ぴーぷる最前線)

 

 

初版が1983年というから、ディズニーランドが開園した年。今から35年前に刊行されたもの。氏についてはそれなりに知識を持ち合わせていたつもりだったが、新たな発見も多かった。

まず“太ってしまった”要因として、ウィキペディアなどでは、あたかも「頭部死球」の後遺症であるかのように記されている。けれども、本書によれば腎臓を患った際の「薬の副作用によって」とある。本人が言っているのだから、おそらく間違いないだろう。

本塁打王らしく、阪神時代のプロ1号から詳しい「ホームランデータ」が網羅され、虎党も関心があるはず。個人的には、その阪神で【黄金バッテリー】と謳われた江夏豊(日ハム在籍時)との対戦成績や、捕手から見た“江夏評”が興味深かった。

インタビュー記事は、タイミングが悪いことに、骨折で長期離脱中の際に行われたもののようで、なんとなく“無念さ”も伝わってくる体‥。その年は前半戦だけで、29本もホームランを打っていた。

 

西武ファンなら、西友が被写体の「マイタウン小手指と題された記事がお勧め。当時、田淵氏が住んでいた小手指周辺の行きつけの店がリストアップされている。ただ、いかんせん35年前のデータだけに残存しているのかは不明だが(笑)、球界のレジェンドが足繫く通っていたという飲食店だけに、調べてみる価値はあるだろう。屋根がなかったころの、花火がボンボン打ち上げられていた時代の西武球場を知ることもできる西武ライオンズ球場のすべて」も◎

 

 

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