とても、とても厭な「間」だった......
仙台での雨天中止と、地震の影響で試合が行われなかった4日間。シーズン中なのに、こんなにも野球から離れる時間があるなんて。なにか、もうこのままファイターズの野球が観れなくなってしまうような気がして、少し怯えてた。朝起きてサイトを見、夕方ごろになってもう一度。きょうは本当に試合が行われるのか‥‥。まずそこから。
14日のオリックス戦。地震後初となる札幌開催。節電でいつもより薄暗いドームに、思っていたよりお客さんは入っている。イニングの合間合間に、選手から「復興」に向けたビデオメッセージがビジョンに流され、YMCAなどの華やかな演出も、この日はなし。
「地震前」と明らかにちがう本拠地の景色に、若干の戸惑いを覚えつつも、継投で辛くも逃げ切る野球のスタイルに、変わりはなかった。危ない!石川直!!
あぁこれがファイターズの、今年の野球‥‥。疲れた。けど、試合に勝つと、やっぱり心地いい。欲を言えば今日くらいは、ゆっくり腰を据えて観たかったな。
試合後、最後まで残ってくれたお客さん一人一人にペンを走らせる栗山監督。普段と変わらない光景をみて、なんとなく安堵。いつもお疲れ様です。野球が観れる、ファイターズ戦を観れる至福‥‥ともに歓びを分かち合える、仲間がいる仕合わせ‥‥
今まで“当たり前”にあった環境を失くして、あらためて気づいた、大切なこと。乗り越えていきたい。
北海道に野球が帰ってきた。