次々と明るみになる、樋田淳也容疑者の逃走経路や逃亡生活......
一連の報道をみて驚いた視聴者も多かったのではないか。逮捕時の顔をよくみると、たしかに樋田容疑者なのだが、突然出くわしたとして“パッと見”は、彼だとはなかなか判らないかもしれない。普段はサングラスをかけていたというから尚更だろう。
逃走してから容疑者の行動、けっこう笑える。‥「笑える」なんて書くと、様々な関係者が迷惑を被ったのだから語弊がありそうだけれど、ごめん、それも承知のうえで。
まず、自転車で日本一周?‥という発想なのだが、ここで筆者がさんざん感想を綴っていたドラマの中で、まったく同じことをしている登場人物がいた。まさか、【高嶺の花】(9月終了のNTV系ドラマ)に影響を受けたのか?
もっとも、同行していたされる男に樋田容疑者が“便乗”した形なのだとは思う。しかし、時期的にあまりにもタイムリーであったため、疑って(笑って)しまった。
逃走先では「櫻井潤弥」と名乗っていた、らしい。彼にも良心が残されていたのか‥。まるきりな偽名を使わなかったところに、容疑者の純粋さがわずかに見える。
逮捕の3日ほど前、これも当ブログで触れていたテレビ番組【緊急!公開大捜索“18秋】内で、樋田容疑者についての情報提供を呼びかけていた。多かったのが、容疑者を神奈川や東京近郊で見かけたという目撃談。
ところが、実際には身柄を確保された地は山口県だった。まるで“かすりもしない”情報提供に、容疑者があざ笑っていた‥なんてことは、おそらくないと思うけれども、逮捕直前までの現地の方々との溶けこみかたをみると、一種の油断はあったかもしれない。
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◇犯罪者は逃げ切れない?
お世話になった方に、今どきの若者にしては珍しく、お礼の手紙を送っていたという容疑者。文章を書くことは好きなのだろうか。となれば、これを見込んで、いずれ物好きの出版社から『逃亡日記を書いてみないか?』‥そんな依頼が、彼に舞い込んでくる可能性もある。一か月強の期間なら、本人の文章能力いかんで、なかなかボリューミーに仕立て上げることも、できなくはない。
若い男の甘い汁を吸いながら、海外での潜伏生活を満喫していた山辺節子。ハタチ以上もサバを読んでいた年齢、事件の特異さも相まって、どこかで“作品化”されるのではないかと睨んでいたら、先日亡くなった樹木希林さんの遺作がこれを基にした映画、作風となっている模様......
《エリカ38》
私とすれば『先を越された』といった感じ。以前綴ったように、これは是非「世にも奇妙な物語」で実写化してほしかった。こんなの“奇妙”以外の、何物でもないのだから。
‥少し振り返ってみて、ヤマベほどではないが、その手の作品で筆者が面白いと思ったのは【指名手配の男】だろうか。若干ワケありで(苦笑)、現在は視聴困難となっている。なので、指名手配の理由となった、正確な罪名までは記憶していない。
この指名手配犯の男が、今から四半世紀も前なのに、かなりITの使い手。コンピューターを駆使し、いかにして海外へ逃亡するかを企てる。あれもダメ‥これもダメ‥繰り出す手が次々“不発”に終わり、次第に焦りだす。そして、ついに身元がバレずに国外へ脱出する方法、つまり完全犯罪の方法を編み出したオトコだったが‥‥といった体。シュールなラストがあまりに滑稽で、印象的だった。ゆえに、大衆に観ていただけないのが残念でならない。もっと評価をされていい作品だ。
‥‥そういえば、秋の季節なっても【特別編】の話を一向に訊かない。私もここに合わせて始めた企画だったのだが‥ま、まさか今秋の放送はなし!? んなこたぁないと思うけれど、もしかしたら11月、あるいは年末あたりにずれ込むのか。
それならそれで筆者も過去の経験、知恵を結集して「世にも」話を増々ここに送り込んでいこうではないか。なにせネタは無限にある。臨むところだ。