センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【北海道日本ハムにもいた「公立校の星」】エースのやきう日誌 《10月3日版》

ナカタは、お好きですか......

 

 

この男が解らない。今シーズンは、とりわけ解らない。

得点圏打率も3割を超えているらしいし、打点も三桁‥。なのに、どうしてチャンスではあまり打てていないイメージがあるのだ。9月は、たしかに不振ではあったようだが。

‥‥おもうに、これが中田翔という男を表す、すべてではないだろうか。先月といえば、まだ初めの時点ではファイターズにもリーグ優勝の芽があった。この勝負どころの季節になって、パッタリ打てなくなってしまう4番打者。

年間、一試合においても、それと同じことがいえて『ここぞ』の場面、勝敗を決するシーンでの凡打が多いから、少なくとも私のなかでは“勝負弱い”ようなイメージが、常に付いて回る。

象徴的だったのは‥‥以前にも書いたかもしれないが、2年前の大型連勝があった年。あの連勝期間中、中田はまったく打てなかった。しかし、よりによって連勝が止まった試合、“敗け試合”でホームランを放っているあたりが、いかにも彼らしい。

『どうでもいいところで』とまでは、言わないし、言えない。彼にも生活がある。筆者が声を大にしていいたいのは「打点が多い=勝負強い」には、ならないということ。たとえ4打数0安打1打点‥犠飛による1打点だとしても、それがチームの勝利に直結した打点であったなら、大いに価値の高いものであったといえる。

 

はたして、今シーズンの中田はどうだったのか‥‥は、またオフシーズンにでも、あらためて分析するとして、2日の埼玉西武ライオンズ戦を観た感想についても、少々述べてみたい。

ちなみにこの試合、斎藤佑樹が3か月ぶりに一軍戦の登板を果たした。中継ぎ登板も2シーズンぶり。中軸から始まるキツいところを、無失点で切り抜けた。といっても、向こうの主力はすでに引っ込んでいたが。

久々のユウキの登場と好投によって場内の空気が幾分変わった、裏の攻撃。大田泰示のタイムリーで1点差にまで追い上げる。まだノーアウト‥‥。自然と逆転勝利への期待は高まり、そこで斎藤が復活の勝利をあげようものなら、今後のポストシーズンに向けて、非常にチームが波に乗っていけそうな勝ち方ができる‥‥そんな青写真を描いていると、“案の定”、次の中田は、ただ併殺を免れただけの、ボテボテの内野ゴロ。一気に下がった球場のボルテージ。こういったシーンを、私たちは何度目にしてきただろうか。中田は、やはりナカタだった......

 

 

金足農 旋風の記憶 [雑誌] (週刊朝日増刊)

 

 ファイターズ最終回の攻撃。代打・谷口雄也の後ろ姿が寂しかった。このときベンチ内で斎藤とにこやかに会話を交わしていたのが、プロ4年目の立田将太。緊張のプロ初登板を、無安打無失点デビューで飾った。

コントロールにまだばらつきがみられ、1イニングに20球を要するも、最後の炭谷銀仁朗を三振に取ったボールは、なかなか力があった。ファームでの投球をちょこちょこ観ていたけれど、申し訳ない‥‥とりたてて印象には残らなかった投手。裏返せば、きわめてオーソドックスなピッチャーといってもいいだろう。でもそれも、今手元にあるドラフト時の彼の寸評をみていれば頷ける。

 

無名の地元公立校を圧倒的な実力で初の甲子園に導いた。自ら連投を回避し続けるなど、常にプロ入りへの意識を持ち続けた異色の投手 ※2014.10/24日刊スポーツより

 

『常にプロ入りへの意識を持ち続けた』といえば聞こえはいいが、つまるところ、自らのコンディション優先。連投を、ある種「美徳」のようにも見る高校野球においては、たしかに異色で、今夏の金足農・吉田輝星君とは真逆なところに位置する。一見無駄のないフォームにしても、完璧に研究しつくされたうえで、たどり着いたものであったにちがいない。

 

ただ、コレについてはどうなのだろう。実際に様々な意見があったようだが、どちらかというと筆者は古い考えの持ち主なので、もう甲子園で燃え尽きてしまうくらい、連投も辞さない熱き高校球児の姿の方に胸打たれるし、応援にも熱がこもってしまうのだけれども‥‥皆さんはいかがお考えだろうか。

 

matome.naver.jp

 

 

とまれ、先日も絶賛していたドラフト高卒同期組にあって、ひとり乗り遅れていた感のあった立田。タイプ的には本来、先発型なのだろうか。残りの試合で「適正」が試される。極貧打線を尻目に、斎藤佑樹を含め、ピッチャーの方には明るい材料が見られた。

 

 

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