センテンス・オータム

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【時の過ぎゆくままに‥‥】エースの芸能日誌 《10月18日版》

やはり、“どんな子でも”親はかわいいものなのかねぇ......

 

 

こればかりはなったことがないから分からない。‥ただ、凝りもせず捕まって、凝りもせず莫大な保釈保証金を工面してあげる、あの芸能一家の親をみていると、しみじみと思う。まぁ確かに、出来が悪い子ほどかわいいというのは聴いたことがあるけれど、今回のはもはや次元がちがうし。

 

しかしながら、いちばん迷惑を被るのはその身内だ。上に記したような芸能一家の場合には特に、当人の仕事有無にも密接に関わってきてしまう。これは一般人家庭より甚大であり、この点はおいてはいたく同情はする。一時期テレビで見かけない日はなかったみのもんた氏など、良き例。氏自身は何一つ“悪いコト”はしていなかったのに。

 

モー娘。のエースと称された後藤真希実弟・祐樹。彼も有名人の身内に迷惑をかけた一人だ。姉は「超」がつくほどのアイドルであり、自らも歌手として、それなりに人気を馳せていた時期もある。どちらかといえば“二世”のほうが伸び悩む芸能界では、わりと特異なケースといっていいだろう。‥その祐樹氏が書いた「自叙伝」を読んだことがある。

 

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 懺悔~ゴマキの弟と呼ばれて~

 

 

書籍を扱う某有名通販サイトでは、軒並み低評価。しかし、過去にスキャンダラスな罪を犯したような人が書いた本は大体がそうなのであり、なかには本当に目を通したのかどうかさえ疑わしいレビューも散見できる。全部が全部、アテにはならない。

私の感想を言わせてもらえば、ひとつの「読み物」とすれば最高。実に面白い‥なんて書くと、とりわけ被害にあわれた方たちに対していささか語弊がありそうな表現だけれど、率直な感想を述べたまでである。光と影‥天国から地獄‥‥。彼ほど起伏に富んだ人生を送ってきた人間を、私はそれまで見たこともなかったのだから。

 

芸能界に憧れていた時期もある筆者からすると、たしかに彼は“もったいない”。自らの手で、道を断ってしまったようなものだ。ただ本人に言わせると、アイドル然とした、その売り出し方に不満はあったらしい。

 

E E JUMPのユウキは、あくまでも周りの大人たちによって作られたアイドルでしかない 【元アイドル】より

 

なるほど当時の「ユウキ」を知る者とすれば、この表現わからないでもない。意思とは別に、銭にまみれた大人たちの手によって“勝手に”作られていったアイドル。‥思春期にいる子供が何かにつけ、押しつけがましい親に反発したくなるのと、ある部分では一緒だったのではないか。

 

にしても、キラキラな売れっ子歌手から、犯罪者へと成り下がった“落差”は激しい。むろん、そういった芸能人は現役問わずに、今も多く生息しているし、元アイドルが刑務所(少年院)送りとなったのは、以前ここでも触れたことのある、木村一八氏の例とも重なった。しかし、木村氏が半生を綴ったそれと比べると、祐樹の自伝のほうが圧倒的に読ませる.....

 

 

risingham.hatenadiary.com

 

銅線窃盗の描写は生々しく、やたら鮮明で、あげく人にケガまで負わせてしまったことについては

 

これはいつもの窃盗ではない。一線も二線も越えてしまっている 【禁断の遊び】より

 

などと、あの「一線を越える」を、こんなところで用いる彼の文章センスのよさも、随所で見られる。‥そうした部分が認められてか、出所後は執筆活動を行ったり、近年では地上波以外のテレビに出演したりもしている。本書に何度も登場していた当時の落ちぶれた彼を懸命に支えていた妻と、のちに別れてしまったとの報は、少し哀しかったが。

帯にある『姉ちゃん、ごめん』。姉の真希も一般人男性と結婚し、今や2児の母‥。芸能界に身を置いてからのゴマキが、もしかしたら、いちばん望んでいたかもしれない“ごく平凡な”幸せを、彼女は手にしていた。

 

 

◇ドタキャン騒動?

 

同郷のヨッシーみで、元モー娘。吉澤ひとみ絡みのエントリーでも触れたことがあるが、またもや不名誉なネタ‥。“ドタキャン”の舞台がなぜ 埼玉なんだい? 他の公演は問題なく行われるそうだから、よけいに疑問。謎を呼ぶ、沢田研二「契約問題」のトラブルとは一体......

 

www.nikkansports.com

 

そらそうだろう。お客様から言わせたら『そんなん知ったこっちゃない』。しかも、開場時間になってからの中止決定は、あまりにも質が悪い。‥彼のファンは分別ある大人の方が多そうだから、さほどオオゴトにはならなかったみたいだけれど、通常なら暴動が起きるレベルだ。

はたして定かではない契約上の云々なんて、こちらは知る由もないが、一連の記事を読んだ限りでは、張り紙一枚のみで詳しい事情も説明せずに、楽しみに来ていたライブ客を帰すとは何事だ。言わずもがなファンありきの仕事‥。『プロじゃない』そんな声が出てきても当然だと思う。むろん、それでもジュリーをかばう“信者的な”ファンは数多にいるのだろうけれど。

 

筆者は「世代」ではないが、いくらかなら彼を知っている。個人レベルで原爆を作ってしまったという恐ろしい映画【太陽を盗んだ男】は普通に名作だと思ったし、“ガチ女装”に挑んだ、当時はまだ残っていた高いプロ意識にも脱帽した。

コロッケ氏の物まねがキッカケで知った、ムーディーな男の色気を醸し出す【時の過ぎゆくままに】。彼が関わった楽曲の中では、いちばん好き。‥だが、現実は“時の過ぎゆくままに”では困る。とにかく、きちんと事情説明してほしいというのが置き去りにされた、遠路わざわざ埼玉にいらしてくれたファンたちの、本音なのではないだろうか《了》

 

 

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