センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【「実録」口は禍のもと?】エースの芸能日誌 《12月20日版》

恒例の漢字一字、2018年版は「災」に決まったのだとか.......

 

 

たしかに、今年は各地で大規模な自然災害に見舞われた。それでこの字に白羽の矢が立ったのだろう。しかし、筆者はまた別の側面から「災」がシックリときた。とりわけ今年の終盤には『口は災いの元』を想起させる出来事が、いくつもあったから。

 

1500億円を1500円‥。桜田義孝議員の「失言」が数々が、日本中で失笑を買ったのは記憶に新しいが、一連の発言は“言い間違い”の類であったから、あれらはまだ笑い話として受け流される。問題は、“よからぬ”負の感情がその対象に向けて働いていたとき。往々にして一時の感情から“意識的”になされた発言が、ときに、取り返しのつかない事態を生む場合もある。僭越ながら、今回は発言、あるいは書き込みによって災いが振りかかってしまった人物を取り上げてみたい。

 

 

◇あるお笑い芸人の場合

 

とろサーモントークライブ「There is something I want to tell you」

(C)amazon

 

自分の感情だけで審査しないでください。1点で他人の一生変わるんで理解してください(中略)おまえだよ。一番右側のな、クソが! (※1)

 

先に開催されたM1グランプリ。その打ち上げの席で、とろサーモン・久保田が放ったとされる“暴言”。そこに、スーパーマラドーナの武智がこう畳みかけた。

 

右のオバハンには、みんなウンザリですよ。「嫌いです」なんて言われたら更年期障害かと思いますよね。自分の番組しかしてへんし、自分が売れるために審査員するんだったら、やめてほしいですよね (※1)

 

‥どうなのだろう。「クソ」「更年期障害」云々はともかく、彼らはそこまでおかしなコトは言っていない気もするが。久保田曰く、その1点の重みとかは筆者に解らないけれど、仮に優勝でもしたら『一生が変わる』というのも、まるきりホラとは思えないし。一連の記事にあったような「芸の質<個人的な好み」で評価されてしまえば、それはネタを披露した芸人の側とすれば、たしかに堪らない。審査員なら『まっさらな気持ちで芸を見ろ』そう彼らが訴えたくなるのも、むべなるかな‥である。

 

まぁ、今回にかんしては、周辺の反応をみても、さすがに噛みついた相手が悪すぎたと認めざるをえなく、無論、そんな動画をあげてしまった彼らにも落ち度はある。逆に“内々で”こぼす分なら何も問題はなかった。SNS全盛の時代。私たちも明日は我が身と、この騒動を常に頭の片隅にはいれておきたい。

 

 

◇あるジャーナリストの場合

 

日本を発つ前、やたら政府に挑発的な書き込みをSNS上に記していた、安田純平氏。現地で拘束されたことと直接関係はないけれど、今年、彼の帰国を素直に喜べなかった人たちが相当数いたのも、そうした態度や、臨む姿勢をみていた(知っていた)からではなかったか。「自業自得」と非難されるのも、仕方ない部分ではある。

 

 

◇ある有名歌手の場合

 

少し時間を巻き戻す。一昨年、紅白出場を逃した和田アキ子。訊くところによると、彼女にとって節目の年だったらしく、落選の報に相当ショックを受けたようだ。ここまではまだ同情する余地はあった。が、この後がいけない。芸能界の「大物」らしからぬ、肝っ玉の小ささを露呈した恨み節の数々.....

 

(紅白は)見たくはない。前もそうだったから。とっとと日本を後にしたい

 

ここで悔しさをグッと抑え『来年の出場を目指す』等々の、紅白へ、もっと前向きな発言をしていたなら、NHKサイドだって人間の集団だ。来年もしくは再来年のオファーだって考えただろう。

後悔したってもう遅い。現に、それなりに音楽シーン賑わせていた今年も、彼女は選ばれていない。大みそかに、彼女をNHKホールの舞台で観る機会は、おそらく二度とないのだろう。まさに「口は禍の元」の典型的なパターン。

 

和田アキ子 今年の紅白は見ない「とっとと日本を後にしたい」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

 

 

トミカワールド バックで駐車!  たのしいサービスエリア

 

 

◇幸せだった、ある夫婦の場合

 

昨年、東名高速で起こった夫婦の死亡事故。先ごろ加害者男性への判決が下された。この事故‥‥知れば知るほど哀しくなってくるのだ。煽り運転をし、夫婦が乗るワゴン車を追い越し車線に停車させた、その男が悪いのは、まず大前提して置いておく。

 

トラブルの発端となったのは男の、SA内での路上駐車。裁判によると被害にあった夫が、彼に注意をしたとのこと。もちろん、注意してしかるべき行為だが、その夫の“言い方に”(一説には『ボケ』)加害者の男は腹を立てたのだという。‥ここで私は一歩立ち止まり、考えてしまった。

 

“普通の人”なら、どうするのか

 

注意をするのがフツーなのか‥‥いや、内心ムカつきながらも、その場は黙ってやり過ごすのが、フツーであるのか‥‥

 

人間、やはり誰だって無用なトラブルは避けたいものである。そんな普通の人なら停めないところでタバコをふかしているような人間は、ほぼほぼ危険人物に決まっている。車が通過できないならまだしも、いちおう通ることができたのなら、端から相手にすべきではなかった。

 

‥といっても後の祭りであるが、筆者がどうしてもこれを言いたかったのは、当日、夫妻が「子供連れ」であったから。自分以外に、そうした守るべき人間が他にいたのなら、絡むべきではなかったと思う。たとえ、その原因をつくっているのが相手にあるとしても。

人間は守りに入ってしまうと、とたんに立場が弱くなる。だから、夫妻も結果的に車を停めてしまったのだろう。もし私がそのときと同じ状況下にいたなら、奥さんにでも愚痴の一つや二つこぼして、終わっていた。

 

加害者男性の異常運転、いささか特異な人間性につい目が行きがちだが、皆さまはこの事故、どう捉えただろうか――

 

 

(※1)週刊新潮 2018年 12/20 号 [雑誌]

 

ブログランキング・にほんブログ村へ