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【サードは誰だ?&「ビックバン打線」の真実】エースのやきう日誌 《2019年2月12日版》

おいおい、中田翔サード」って……

 

 

\正気かいな/

 

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そら、中田がこのポジションに収まってくれたら有難いのは確かだけれど。でも、入団時と、上記の記事によれば14年の春‥か。以前に2度も「三塁失格」の烙印押されてしまった男だからなぁ。どうなんだろう。

一般的にサードのポジションは左右の動きが少ない。それほど「俊敏」には見えない、一見“彼向き”のポジションともいえる。セーフティバントで揺さぶられたりしなければ、さしてレアードと大差のない守備を見せてくれる‥かもしれない。

が、 レアードの守備でいつも私が感心していたのは実「送球」だった。いわゆるひとつのスローインってやつ。幾分遠投となる、三塁から一塁への送球の精度が抜群であり、ショートバウンドも少なかった。よって一塁に就いていた中田も、ずいぶんレアードの守備には助けられたのではないか。

あの寸分の狂いもない送球を常時、中田がこなせるとは思えないが、それを言ったら大田泰示も、近藤健介でも一緒なのであって‥‥。

ファイターズが強かった頃は、小谷野栄一という守りも優秀な三塁手がいて、その少し前には最強のバックアッパー・飯山裕志が控えていた。こと飯山の存在感はチームにとって誠に大きかった。彼らクラスの守備力を持ち合わせた選手が、今のファイターズにいるだろうか。一抹の不安だ。最終盤の守りだけなら、飯山‥‥いっそ現役でいけないか?(苦笑)

 

 感謝しかないFsの「栄ちゃん」

心で勝つ 技で勝つ

 

 

連載企画【私と平成ハム9】

 

◇「ビックバン打線」改

 

 

打ち勝つ野球は、とてもスリリングだ……

 

投手が何点取られようと、それを跳ね返すだけの破壊力が打線にある。21世紀の最初にパ・リーグを制した大阪近鉄バファローズ、それと平成最後にリーグ優勝を飾った埼玉西武ライオンズが顕著で分かりやすい。

チーム防御率がリーグ最下位でありながら、打って、相手より点を多く取って、敵をなぎ倒していく“ノーガード”の野球‥。すべてが計算ずくのID野球の先駆者、野村克也氏はいかにも好まなそうだが、そういう戦い方もあり、現実に勝てることを、両チームは我々に示してくれた。

 

ファイターズにも、一度だけチャンスがあった。

大島康徳が新監督として就任した、2000年‥。前々年に公募で決まった「ビックバン打線」が文字どおり大爆発し、総得点771は全12球団でも1位。打率(.278)、本塁打(177)、打点(735)、さらには盗塁(107)にまでおける、ほとんどの部門でリーグトップの数字を記録していた。

 

しかし、最終的な順位は3位‥。8月終了時点で首位と2.5ゲーム差にまで詰め寄った際は『今年こそ』と、だいぶ色気も出てきたのだけれど、またしても勝負どころの翌9月に失速してしまった。

たしかにチーム防御率は下から数えた方が早い4.70で良い数字とはいえず、エースと呼べる強固な柱も不在のチーム事情ではあったが、これほど“打てる”チームだったのだ。‥この年のオフ、主砲・片岡篤史が『来シーズンは優勝するチャンス』そう自然と口をついてでたのも頷ける。“現場”だって、手ごたえを感じていた史上最強のビックバン打線‥‥。でも、ファイターズは勝てなかった。

 

 

個々の詳細を追っていくと、ナイジェル・ウィルソンシャーマン・オバンドー。左右の両助っ人がキャリアハイの成績をあげ、チームの看板、田中幸雄と片岡は円熟味の増す、それぞれ32歳30歳で2000年のシーズンを迎えている。基本は彼らが主軸を担った。

そして、なんといっても前年からレギュラーに定着した小笠原道大。同年は打率.329、31本塁打、101打点と急成長をみせたのである。この若武者が2番の打順に入って「打てる捕手」野口寿浩(としひろ)が、これまた3割にまで届こうかという自己ベストの打率を記録していた。

 

野口と同じ移籍組の奈良原浩も、金子誠と激しいポジション争いをみせ、長年ファームでくすぶっていた島田一輝も大器の片りんを覗かせている。若干トップバッターが流動的ではあったが、以外は隙の見当たらない打線、すばらしき陣容......

 

初代のビックバン打線、1998年のものと比べてみても、穴の多かった西浦克拓(AV.245)の代わりに小笠原が入って、前半だけしか活躍しないジェリー・ブルックス(AV.244)に代わって巧打のオバンドーが加わっているのだから、明らかに「2000年版」の方が破壊力は上だ。

 

 

それでいて、なぜ優勝できなかったのか?という疑問は野暮か‥‥。

くだりの近鉄日本シリーズでは自慢の強打が完全に封じられ、ペナントを突っ走ってきた西武も、やはりクライマックスシリーズでホークス投手陣に牛耳られた。‥いくら強力打線を持ってしても、ひとたび優秀な投手と当たれば、そう易々とは攻略できないということなのだろう。「打」を売り物にするチームの表裏一体なモロさである。『打線は水物』とは、よくいったものだ。

‥2000年のファイターズの場合、しいてあげるなら、あと「経験値」の不足だろうか。それまで一度でも優勝をしていたホークス、ライオンズには“勝ち切った”経験があった。

 

 

監督が交代して方針も変わり「スモールベースボール」に転じて、ようやく優勝を果たすのだから野球は分からない。だが故におもしろい。

(つづく)

 

 

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