センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

【完璧美女降臨?なんでもいいから貴女を一目‥‥】エースの映画日誌ミニ 《2019年2月20日版》

ここのところ、子供への虐待報道を目にする.......

 

 

それを「躾」と表する、一部の親たち。たしかに、私たちが子供の頃は親や教師に平気でぶたれたりしていた。‥‥という、老人特有の昔話は、この際控えておこう。

いささか哀しく感じるのは、“当事者”となって語れないこと、なのである。子なし種無しそもそも嫁なし(笑)の筆者がいくら論じたところで何も現実味がない。『親になったこともないアンタなんかに!』そう当事者方に叱責されるのが関の山で、何も言い返せなくなってしまう。“経験”を持たぬ者の理想云々は、所詮「机上の空論」に過ぎないのだ。

 

しかし、子を想う親の気持ちなら、ぼんやりと理解はできる。似たものを、以前に自分も与えてもらっていたから。そして、そうした親子の愛は、おそらく血のつながらない男女間の愛よりも強いのだろうということも、幸運にも私は、この作品と巡り合って知れたのである――

 

 The Others

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2001年公開の西仏米映画。ニコール・キッドマン主演。

 

舞台は1945年のイギリス。古い屋敷にグレース(ニコール・キッドマン)と彼女の2人の子供たちが暮らしていた。ある日、3人の召使を屋敷で雇う事になったが、彼らが来てから屋敷の中で奇怪な物音や超常現象が起き始める シネマトゥデイより

 

 

見えるものだけが存在なのか.....

 

同作品は、よく【シックスセンス】と並び称されているようだが、なるほどと。でも、こちらの方がだいぶ解りやすい気もする。筆者は、日本のテレビドラマ「世にも奇妙な物語」を好んで観ているのだけど、アレなんか好きな人なら、わりとすぐに勘づいてしまうはず。〇〇のほうが実は〇〇で‥‥さんざん悪者のように見せていた人物が実はイイ人で‥‥さすがにこれでは抽象すぎているか(笑)

グレース宅に突如転がり込んできた召使たち。高慢な主に向かって、ミタさんみたいに『承知しました』とは異国語だから言わないけれども、ともかく、彼らがイチイチ匂わせてくる。解りやすいのは、このためだ。

 

ニコール・キッドマンという女優は、個人的にあまり縁がなかった。が、これほどまでとは。劇中、長身の彼女がロングコートを羽織い、霧の中を歩く幻想的なシーンに、おもわず見惚れる。‥繰り返して観ていたせいで、キッドマン嬢は屋敷と霧の中を行ったり来たり(笑)

 

子供たちがかかっていた紫外線を受け付けない病気は、実際にあるらしい。

日中でも閉められたカーテン。暗闇に包まれた広い屋敷内で、一家を恐怖のどん底に陥らせた怪奇現象の数々‥。娘が何度も目撃しているという男の子とは、いったい誰なのか‥‥。

 

中盤までは、もう完全にホラーなテイスト。しかし、ここから記事冒頭で申し上げたような、親子の愛の物語が展開される。すべてを受け入れたシングルマザーの強さは、きっと現代の人にも通ずるのではないか。‥我が子に向けられたグレースの愛は、紛れもなく「不変」の愛だった。

 

 

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