センテンス・オータム

ディープ・マニアック・鋭く「DMS」 様々なアレについて... (シーズン中は野球ネタ多し)

ラストを考察「真の絶望編」 ―世にも奇妙な物語―

個人的に応援している野球チームに対する不満や愚痴を述べても、ヒトによっては不愉快だろうし、大して見どころのなかった映画の感想を綴っても、読者はつまらない......

 

さぁ困ったゾ。私は他に何を語れるだろうか。‥‥ここ数日、煩悶を繰り返していたら、“人並み以上”に語れる事柄が、もう一つだけあったことを思いつく。

 

世にも妙な物語――

 

ネタ自体、マニアックすぎて本編の感想以外のことを書くのは、もう控えよう思っていたのが、アクセス数はわりとよかったし‥‥と、少し考え直してみた(悲しいかな野球絡みの記事よりもいいんだなこれが)。気づけば時期的にもイイ季節。そろそろ「春の特別編」が放映される頃だ。

かつてナイター中継中止の際に見られた「雨傘番組」ではないけれども、困ったときに“世にも”ネタを繰り出すのも‥‥少なくとも筆者のプライベートなんかを語られるよりは、読者方にとっても有意義となろう。

 

というわけで綴らせてもらうが、今年のはマニア色が一層強め(笑)。今までほとんどなかった出演者に関する情報なども併せて送っていく。詳しいあらすじ等は敢えて載せない。なんとなくな雰囲気を味わってもらえれば幸いだ。

 

 

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◇実は【懲役30日】よりキツいラスト?

 

今もっとも旬な俳優、松重豊(56)。「サンデー毎日」での連載が昨年、唐突に始まり驚いた。外見同様、なかなか硬派な筆致。あれでも若干身長が縮んだらしい(笑)

3年前に人気者の高橋一生とコンビを組み【クイズのおっさん】という作品に出演していたが、松重サンといえば、やはり【懲役30日】でのドS演技。これでもかと、囚人に扮した三上博史を痛めつける看守の役であった。

とにかくその拷問っぷりがえげつなくて、視聴者に多大なるトラウマを残した。数年前に番組が催した人気投票でも、支持率は高かったはず‥‥。それなのにリメイクがなされなかったのは三上&松重、両俳優による影響も少なくなかったのではないか。あれほどの怪演は、並みの役者では務まりますまい。

 

さて、ここからが本題。外の世界の5分が「30日」に感じられる薬品を身体に投与し、結果、囚人にとっては720年分の懲役を務めなければならないという、そんなオチだった。

これはこれで地獄であるが、さらなる地獄もある。漫画【幽遊白書】に登場する戸愚呂弟が送られた、冥獄界。ここは「あらゆる苦痛」を、なんと一万年間も与え続けられる。戸愚呂弟に比べたら、720年くらい、どうってことでないではないか。上には上がいた。

 

 

話を「世にも」に戻すと、30日(体感720年)の刑期を終えて、最終的に彼は出所している‥‥。外に出られただけ、まだマシという説。これから触れる2作品は、ややもすると、ある空間に一生閉じ込めれてしまう、考えようによってはもっとも悲惨な形のストーリーだ。

 

杉本哲太主演の【人形】は、自らの分身ともいうべき藁人形を金庫の中で厳重に保管。そしたら生身の自分も自室から出られなくなってしまった。‥‥かなりマヌケなオチである。

しかし、このケース。鍵なしでも金庫を開けられる業者は近年多く存在するようだし、中身が気になって開ける者が今後、現れてくれるかもしれない。あの物語の道理でいけば、金庫の中の人形を取り出せば、自身も部屋から出られるはずだ。まだ僅かながらに希望はある。

 

絶望的に希望がないのは、高橋一也主演の【プリズナー】の方だ。ビデオ(VHS)の中にある世界に閉じ込められ、そのビデオが廃棄されたという結末なのだから、もはや脱出しようがない。死ぬに死ねず、暗い牢獄の中で一人、延々留まり続ける‥‥。これこそ真の地獄ではないか。筆者がいちばん体験したくない、奇妙である。《続く予定》

 

 


人形 世にも奇妙な物語

 

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