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【夢と現実‥「完全試合消滅」よりも残念だったこと】 エースのやきう日誌 《2019年4月24日版》

前夜23日の敗戦で、東北楽天には今季勝ち星なしの4連敗......

 

 

ファイターズの今シーズンを占う意味でも、非常に嫌な展開だ。どこかのチームにカモられているようでは、優勝は難しい。予想はしていたが、天敵・岸孝之も木曜日の試合で充ててくるというし、初戦を落とせばカード負け越しはおろか、一気に3連敗だってあり得る‥‥それくらい重要な一戦だった。

 

が、またしてもイーグルス先発の辛島航を打ち崩せず。この辛島という左投手も、ファイターズ戦ではやたらと良いピッチングをする。KOしたようなシーンを過去あまり観た憶えがない。確かにイイ投手には変わりないが、他球団はわりと彼から点を奪えている不思議‥。要するに「相性」の問題なのだろうけれど、そろそろ払拭していかないと。こっちも同じプロなんだから。

 

 

主戦の中島卓、近藤を下げ、右打者を多く並べた大胆戦略「辛島対策」も不発に終わった初戦。ところがこの試合、別のところで物議を醸している。完全試合ペースだった杉浦稔大を、5回強制降板‥‥?

 

hochi.news

 

 

‥‥憤っている。病み上がりの杉浦に完投はない。そんなコトは解かっていた。

 

イチバン疑問なのは、端から6、70球程度の球数を彼に見込んでいたのかということ。ハッキリ言って、今日それで先発を務めるのは困難だ。先発でいくなら、もっと下で、相応の予行をしてから臨ませるべきではないか。もしくは打者一巡して交代‥‥今こそ「オープナー」というカードを切ってもよかった。

 

さらに書かせてもらうなら、他にピッチャーがいなかったわけでもない。いちおう開幕ローテに組み込んでいた上原健太を同日、イースタンの試合で登板させている。ただの一度の失敗(4/16 対BuでKO)でチャンスを奪い、半ば“見切り発車”のような形で杉浦を登板させた、首脳陣のチグハグ采配‥‥。

パーフェクト投球をしていた投手の後を継いだ、ジョニー・バーべイドもあれでは気の毒。やはり、投げづらさのようなものは多少あっただろう。案の定、すぐさま同点に追いつかれてしまった。結果、チームは逆転までされて、もっとも恐れていた後を引く、最悪な敗戦の仕方である。

 

 

杉浦が肉体面で抱えている事情を理解しながらも、そこはイチ野球ファンとして『せめてヒットを打たれるまで』という思いは、私にもあった。しかも、彼は“二度目”である。昨年の移籍初勝利も、5回無安打無失点投球のまま、交代。

 

 

risingham.hatenadiary.com

 

このときはファイターズに来て初登板というのもあって、さすがに致し方ないと思ったし、白星が付いたことで報われる形になったから、まだ良かった。しかし注目すべきは、その次戦。中10日、満を持して臨んだ地元・帯広での凱旋試合で杉浦は、けっきょく3回持たずに降板している。

ノーヒットノーランの夢を失くしてまで、大事をとったつもりが、結果だけを見たらそれが生きなかった格好。のちの登板も、わずか1試合にとどまった。

ならば、あのとき『行けるところまで行っても』という雑念が湧きおこってしまい‥‥そうした中で昨夜のゲームを見届けていたから、余計なのである。

 

つまり、私が言いたいのはこういうこと。後先を考えるのも、もちろん大切なことだけど、いい流れがきたら‥‥来ているうちに、その流れにはできるだけ乗っかっておいた方がいい――

 

これは、もしかすると人生にも通ずることだろうか。杉浦が大記録を達成していたら‥‥とは言うまい。ただ、そこまでいかなくても、もう少し長いイニングを投げて(彼ならいけたはず)、自力で白星をつかみ取っていたら、さらなる自信を身につけ、杉浦は我々の予想をはるかに上回る大投手へと変貌を遂げていたかもしれない。

‥その出しかけていた芽を潰してしまったのかと思うと、当該試合の極めて“保守的”な采配が残念でならないのだ。

 

 

ケガは怖い。たしかに怖い。でも、それにいつまでも「おっかなびっくり」としていては拓ける道も拓けなくなってしまう。あのような機会、チャンスはそうそう訪れるものではない。仮に杉浦に“3度目”があったなら、他の投手でも同様なシチュエーションが起きたなら‥‥今度はどうするのだろう。

 

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