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【おたくのところは大丈夫? 新戦力チェック悲喜交交】 エースのやきう日誌 《2019年5月10日版》

台湾で放映されたファイターズ戦の視聴率が70%以上の記録した日もあったという。

‥そう言われてみると、“そちらの方”と思しき観客を、今年は札幌ドームでも度々見かけるようになった。台湾国内における王柏融(ワンボーロン)の注目度の高さは、我々の予想以上だったのかもしれない。

 

GW直後に足を痛めて二軍落ちしたワンだったが、早ければ来週中には復帰できる模様。今年のファイターズにかんしていえば、彼と清宮のためにあるような「DH枠」だったのに、両者とも不在で、本来は守れる田中賢介に使っているのが、もったいない。ワンひとりでも還ってきてくれれば、多少は打線に厚みが増すだろう。

 

10日現在、26試合の出場で打率.277、本塁打1、打点16。‥まぁ可もなく不可もなくといったところか。とりあえず、近辺の数字を保っていられれば本来の調子を取り戻したとき、バットマンレースに後々加わってくる可能性も。打率3割以上なら、危なっかしい外野守備にも目をつぶれる(笑)

 

日本ハム、王が実戦復帰へ 清宮は14日に2軍戦出場の見通し― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

ドラフト以外では、野手は王柏融とトレードで谷内亮太を獲得しただけ。投手の積極補強が目立った。ファイターズ特有の、幾分不規則な使われ方で数字自体は伸びていないが、新外国人のジョニー・バーべイト。彼がまずまずの働きを見せてくれている。先発と中継ぎ兼務、いわゆる「ショートスターター」要員としてここまで2勝(1敗)防御率も2点台前半と、任された仕事を“そつなく”こなしているといった印象。

 

いっぽう、開幕前はバーベイトよりも期待が大きかったジャスティン・ハンコックは早々に二軍落ちとなり、明暗が分かれた。抑えも予定していたハンコックらの不調を序盤戦、補ってくれたのが、ヤクルトから移籍の秋吉亮。チーム最多の5セーブをあげている。このままクローザーに定着するのか、あくまで石川直也が復調するまでの“繋ぎ”なのか、今後その起用法が注目される。

 

 

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他球団の「新戦力」にも目を向けてみたら、これが興味深い。昨年のドラフトは高校生に注目が集まった。その人気の高かった選手を外して“即戦力”指向に切り替えた球団に入ったルーキーが、予想以上の活躍をみせているのだ。

いちばん驚いたのは、阪神のドライチ・近本光司で打率.311で本塁打4(5/9夜現在)。野球選手としては小柄な彼が、ここまでパワーを持ちあわせていたとは。ドラフト会議で「チカモト」の名がコールされた際の会場の“無反応”ぶりは、今でもよく憶えている。

2年前のドライチ・大山悠輔のときも同様なシチュエーション(むしろ人気選手を避けたとブーイング気味だった)が見られたけれど、こちらも現在は主力となっている。阪神さんのドラフトは近年、なかなかに面白い。

 

先日のソフトバンク戦でサヨナラ安打を放った、楽天入団の辰己涼介。シャープな打撃とともに、その特異なキャラ性も、徐々に注目され始めているようだが、彼は高校生たちの「ハズレ1位」だった。

辰己を外して再々入札した球団が、件の阪神ソフトバンク、それから巨人の3球団。この球団に入った3選手が、序盤戦から目覚ましい働きをしている。ソフトバンクの甲斐野央は開幕から連続試合無失点記録をつくり、巨人の左腕・高橋優貴もローテーションに加わって、すでに3勝をあげている‥‥。

最初のクジを外して良かった、とまでは言わないけれど、一年目から戦力となる選手を結果的に獲ることができたのだから、悪い話でもなかった。

 

 

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新人以上に予想が難しい、新外国人選手の出来・不出来。比較的出だしは良かった巨人のビヤヌエバとクック、オリックスのメネセスは‥‥もう一軍にいない。逆に開幕直後はサッパリだった楽天の巨漢助っ人・ブラッシュが、ここにきて猛烈に調子を上げている。この男が下位打線に組み込まれている楽天打線は脅威だ。

 

開幕から現在に至るまで好調を維持しているのは、北海道日本ハムから千葉ロッテに移籍したブランドン・レアードで、打撃3部門すべてで上位におり、勝負強い一打も光っている。

筆者も来日当初から彼のバッティングを見守ってきたが、春先からこれほど打ちまくるレアードを観るのは初めて。よほど千葉との相性がよかったのか。はたまた心理面でもホームランが出やすくなった球場の恩恵を受けているのか。‥ともかく、日本ハムの関係者からすると、逃した魚(ネタ)は“たいへんに”大きかった。 

 

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