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【西川遥輝への「わがまま」な注文】 エースのやきう日誌 《2019年7月14日版》

あれ!?あの男がいないぞ――

 

 

ちょこちょこ今年のマイナビオールスターゲームをテレビ観戦していて気づいた。中田翔が選ばれなかったことに。筆者の記憶が正しければ、オールスターには連続して出場していたはず‥。さらに今回は複数名の選手が故障によって出場を辞退したにもかかわらず、それでも選出されなかったとは‥‥。

まぁたしかに、彼より年齢の若いニュースターがパ・リーグには続々と現れてきている。とはいえ、まだまだ老け込む齢でもなく、かつてサムライジャパンの4番まで務めた「ファイターズの主砲」の存在感が年々薄らぎつつある事実に、少し哀しくなった。

 

今シーズンの中田は、近年ではもっとも状態が良かったように思う。前半戦終了時点で.264という打率はさておき、毎年訪れる「大スランプ」も見られず、比較的コンスタントに打っていた。19本塁打、60打点も他球団の主軸と比べて遜色ない成績。それでいて今年、オールスターに選ばれなかったのは皮肉だが、見逃せない数字もある。

それは得点圏打率の、異様なまでの低さだ。規定打席到達者の中で、なんとリーグワーストの.209。‥大半の試合で4番を務める中田にチャンスであと一本出ていれば、あるいは落とさずに済んだ試合もあったかもしれない。雌雄を決する後半戦‥彼には一層、ランナーを還す打撃を望む。

 

 

ファイターズの逆転優勝に向け、鍵を握る存在となりそうな野手が、もうひとり。不動のリードオフマン西川遥輝だ。

 

 

トライエックス 西川遥輝 (北海道日本ハムファイターズ) 2019年 カレンダー CL-542 壁掛け B3

 

 

前半戦最後のカード、千葉ロッテ戦の盗塁時。捕手の送球をまともに受けてしまい、顔を歪めるシーンがあった。主力のこれ以上の離脱は避けたかっただけに肝を冷やしたけれども、どうやら事なきを得たようだ。

 

このカードの中継を観ていたときに、解説を務めていた有藤通世氏が、西川をこう評していた。いわく『妥協点が低い』。‥つまり、今ぐらいの成績で満足、納得しているようではダメ。彼なら、もっと高みを目指せるはず‥‥『トリプルスリー』すらも可能なのだと、ロッテびいきであるはずの氏が、高く評価していたのである。

 

まったくもって同感だった。筆者の界隈でも西川の野球センスを絶賛する野球ファンは、実際多い。でも「当事者側」の見解として、たしかに“物足りなさ”のようなものを彼に覚えていたのだ。トリプルスリーはさすがに難しいとしても、3割3分の20本‥‥たとえるなら西武の秋山翔吾や以前の糸井嘉男クラスの打撃成績を、西川なら成し得るはずだと。

‥もちろん、打つだけが野球ではないし、守備面や走塁といった部分で西川はチームの勝利に多大な貢献をしてくれている。ただ、それにしたって年間打率3割を打つのに苦労するようなバッターには、やはり思えないのだ。

 

昨オフ、ファイターズではほとんど例のない「複数年契約」を結んだのは、球団も彼の高い能力を買っていたからこそ。後半戦は、攻守でさらに突き抜けた西川遥輝を見てみたい。

 

 

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