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【嗚呼「平成野球」が愛おしくなった日】 エースのやきう日誌 《2019年7月26日版》

5月は月間20勝もしたのに、直後に始まったセパ交流戦では最下位。強いのか弱いのか分からない‥‥まったくもって野球評論家およびプロ野球ファンを困惑させている、今季の広島東洋カープ。今度はグランド外で、何やら“ひと悶着”あった模様だが......

 

 

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緒方孝市監督の暴力行為が露見した。たしかに、時代にそぐわない指導法‥ではある。一方で同情もしてしまうのは、緒方の世代なら、まちがいなく「暴力」が横行していた時代。平手打ちなど朝飯前。拳をあげる指導者は、アマチュアの世界にだって大勢いた。

筆者が知るところでは『朝飯を食ってこなかった』という理由で選手を殴り倒したライオンズの元監督もいたし、少し前なら、中日時代の星野仙一監督‥。メディアで語られていることが、もし真実であるならば、それこそ刑務所送りになっていてもおかしくない(苦笑)

 

‥むろん時代背景はあったにせよ、そこまで問題視されなかったのは、当時も結局のところは、ケガの度合いなどではなく『“被害者側”がその暴力行為をどう受け止めていたか?』だったのではないか。だから今回の件も、先の報道どおり野間の方が不問に付すのであれば、周りがトヤカク言うことでもなかった。こうオオゴトになると、今後の両者の関係性の方が心配になってきてしまう。

 

 

次の話題も、ある意味「時代」を感じさせる。

大船渡高が岩手県大会決勝で敗れた。この試合で、プロ注目の佐々木朗希投手を登板させなかった“事件”について――

 

 

第101回全国高校野球選手権大会 2019夏甲子園予選展望号 (週刊ベースボール2019年6月27日号増刊)

 

 

正直な感想を言わせてもらえば、残念だ。しかし、その想いは私だけではないだろう。彼の投じる豪速球を甲子園の舞台で観たかった野球ファンは、おそらく全国各地にいたはずだ。

 

きょうになって、事前に肘に違和感があったなどの報道も出てきて、それだったら仕方ない。諦めもつく。‥したがって、ここからは「投げられたのであれば」という前提の話になるが聴いてほしい。

 

 

温存‥したわけでもないのだろうが、エースを出さずして行けるほど、やはり甲子園の道は甘くなかった。一連のニュースを見ながらひとつ気になったのは、國保監督の佐々木君を慮ったコメント。たしかに彼は将来「球界の宝」となるような選手だし、大ケガをさせられないのはよく解かる。

ただ、今夏で野球をするのが最後になるかもしれない、佐々木君以外の選手たちはどうなるのだと。‥彼らのことを思うと、むしろ佐々木君よりも、甲子園に行かせてあげたかった。行けるチャンスが、せっかく目の前にまで来ていたのだから。

 

 

近年、高校野球界の代表的な“大物”といえば、大谷翔平清宮幸太郎。いずれも最後の夏は甲子園に届かなかったが、出場の経験はある。けっきょく、それが一度も叶わなかった佐々木君の無念はいかほどか。

昨年の金足農、吉田輝星も聖地で輝きを放った一人。例によって「球数問題」も沸き起こったが、甲子園が彼の野球人生を変えた。ティーンの球児にとって甲子園とは、そういう場所なのである。試合に敗けるのと、“戦わずして負ける”のとでは、悔いの残り方がちがう。‥可能であったなら、仮に野手としてでもいいから、試合には出場させてほしかった。

 

《関連》

松坂「難しい判断」佐々木登板なし大船渡監督気遣う - プロ野球 : 日刊スポーツ

 

 

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