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今週のキになった記事セレクトSP【各誌合併号編】2019.8/15

パーティー会場で『読書好きです』なんていう話をすると、自分で振っておきながら時おり返答に窮してしまう質問。それは、こういった類のもの。

 

誰が書いた作品を読みますか――

 

誰‥とは、会話の流れからして本の著者を指している。ここで、私がいかにもメジャーな村上春樹とか池井戸潤等の個人名を挙げられれば、おそらく会話は多角的に拡がっていくのだろう。‥あいにく、彼らの作品を読んだことがなく、それどころか小説そのものを滅多に読まないため、答えようがないのだ。

 

しかし、だからといって「読書好き」が嘘ではなく本当で、創作以外のノンフィクション本を好んで読む。その手のジャンルにも、もちろん有名な方はいるが、全国区な書き手は、小説家よりは少ないのが実情であって‥。たとえば門田隆将の名を挙げても、おそらく『あー!あの事件モノに強い人ね』とはならない。遺憾ながら。

 

しいて言うなら、太宰治。この方の小説は短編が多くて読みやすい。「太宰トーーク」なら人並みに可能だけれども、都心寄り中央線沿線以外で太宰ネタは弱そうだ。むしろ初対面の人に太宰好きを語って引かれないか、心配してしまう。‥これは決して悪い意味ではなく、偉大な太宰は、人によってアカラサマな印象を与えかねない。「太宰ファン=文学好き」を装った、つまりの“いいかっこしい”だ。

 

 半分又吉直樹のせいかも....

太宰治作品集

 

 

‥といった話を踏まえつつ、今週キになった記事セレクト。まずは 週刊朝日(※1)から。

 

◇文豪たちが聞いた「玉音放送

 

74年前の今日、全国民に終戦を告げた玉音放送。当時活躍していた文豪が日記、または自身の作品のなかで玉音放送をどう捉え、書き記していたか‥を伝える読み物だ。永井荷風谷崎潤一郎井伏鱒二錚々たるラインナップ。

放送の前日『重大発表がある』と全国民に向け、伝えられていたらしい。当時の映像でよく目にする、ひとつのラジオの前に人が群がっていたのは、そのためだった。現代においても、この「重大発表」はあらゆるシーンで用いられるが、国家を揺るがす、これほどの「重大発表」は後にも先にもないだろう。

もっとも、国民の大半は敗戦を覚悟していたようで、先の太宰治は放送を受けて『ばかばかしい』そう繰り返し述べていたとか‥。彼らの文章を読んでいると、セミの煩さだけは当時も今も、変わらない模様。

 

 

週刊新潮(※2)

◇没後170年「葛飾北斎」再発見!「江戸時代に90歳」という長寿の秘訣

 

葛飾北斎が長生きなのは知っていた。90歳も、たしかに凄いけれど、本格的に活躍し始めたのが「50代」からというのは、もっと驚きだった。彼はいかにして長寿になったのか?に、焦点をあてた記事。絵画好き‥よりも、長生きしたい中高年必見。

 

 ◇高齢者が熱くなる「シニア婚活」格付けチェック

 

前号から始まった連載。ライターの橘由歩がシニア婚活の場に潜入取材を試みる。どうしても嫁が欲しい!“お爺ちゃん”たちのリアル、切実さよ(笑)。本当に生々しい。今後の展開も楽しみだ。

 

 

◇出産「華原朋美」が「未婚の母」を決断できたワケ

◇「浜崎あゆみ」今ごろ暴露本を大ヒットさせた炎上商法

 

今では想像できないと思うが、出始めの頃の歌手・浜崎あゆみは、おバカ‥もとい、わりと天然系チックのキャラで売っていた。そういった意味で、彼女も「朋ちゃん的」ではあった。本によれば「M」に淡い恋心を抱いていたのも、この時期。

なぜ“今ごろ”になって暴露本を出版したか。もちろん、それも浜崎サイドの計算づく。売れるために手段は選ばぬ、変幻自在のアユ‥。大したオンナである。

 

アユに比べると、だいぶ不器用な生き方をしてしまったようにも映る、華原朋美。おめでたい話題ではあるのだが、まだ公になっていない‥いろいろ疑問な点も多くて、素直には祝福できていないといったテイ。今記事では華原家の謎?の部分について多く触れており、とりわけ記事の締め方が新潮らしく、絶妙であった。

 

《参考》

(※1)週刊朝日 2019年 8/16-8/23 合併号★表紙『おっさんずラブ』田中圭・林遣都・吉田鋼太郎 [雑誌]

(※2)週刊新潮 2019年 8/22 号 [雑誌]

  

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