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【中田翔でみる「解説者」の好きキライ】エースのやきう日誌 《2019年9月23日版》

『4番が打てなかったから負けた』

 

 

‥とは、日ハム在籍時、チームが下位に沈んだ責任をすべて背負いこんだ落合博満の弁。

近年は「繋ぎの4番」や「2番打者最強説」なども聴かれて、かならずしも4番にイイ打者を置く必要はないと感じていたのだけれど、落合氏が言ったとおり、4番打者の成績が勝敗を左右してしまうのは間違いないようだ。

球団ワースト月間20敗を喫した8月の戦い‥。8月以降、今月22日まで多くの試合で4番を務めた中田翔の打撃成績。打率.172(99-17)、ホームラン1(27試合出場)、12打点。ここまで“判りやすい”数字を残しているとは、思わなかった。

この成績だけをみれば、いささか打力に乏しい捕手‥いや、DH制のないセ・リーグの投手が4番に組み込まれていたようなもの。いくらなんでも限度がある。仮に4番でなくたって、これほど状態の悪い選手が常時スタメンに名を連ねていられる方がおかしい。他球団なら。‥あらためて、栗山ボスの我慢強さは相当であると感じた次第。

 

 

解説者も人間だから、ヒトの好き嫌いはあるだろう。野球中継を観ていると、解説者によっては、それが顕著に表れることがあり、おもしろい。たとえば、ファイターズ戦をメインに解説を行っているⅠ本勉は、おそらく、斎藤佑樹が好きくない。なぜか?と訊かれれば明確な理由こそ挙げられないけれども(確信はしている)、中継中それが“なんとなく”伝わってくる。本当に“なんとなく”なのだが、解かる人には解っていただけると思う。

 

百歩譲ってチームのOBが、後輩に対して、かなり辛目に評するケースはある。‥そうでもないのに、厳しい発言しかしないのは、ほぼ100%、その選手がことがキラ‥もとい、好きではないから。21日のホークス対ファイターズ戦の中継で解説を担った、若菜嘉晴氏による、中田翔への「口撃」が止まらなかった。

 

(次を打つ)『渡邉の方が怖い』。(その時点で)『4番打者が年間23本塁打は少ない』。‥たまらず実況がフォローを入れるも『球場(札幌ドーム)の広さは関係ない』。打点が多いのも『前を打つ打者の出塁率が高いおかげ』。

次の打席で、中田がひと月半ぶりのホームランを打つという“喜劇”にも見舞われたが『(味方の得点直後の)流れで打たせてもらっただけ』と、まったく容赦ない。

  

 

拍手を贈りたかった

 

ファイターズのファンとて、しっかり反論はできまい。‥ここまで的確に「打者・中田翔」を評してくれる解説者とは、出合ったことがなかった。“ホークス寄り”であるはずの若菜氏に斬ってもらえるとは思わなかったが、見事な“解説”である。以前、複数回にわたって筆者が熱を持って綴ったエントリが、一応“立証”できた形となって安堵した。

 

risingham.hatenadiary.com

 

 

◇カモられるハム

 

22日の試合も完封負けであっけなく敗れ去り、対千葉ロッテマリーンズ戦の連敗は、ついに「8」まで延びた。同じ相手にやられ過ぎである。

このカード、札幌ドームでは8勝1敗とファイターズが圧倒していたのに、夏場以降組まれた、準本拠地・東京ドームで4連敗(0勝)。「鬼門」だった札幌ドームでの戦いを、早7月に終えたロッテが一気に息を吹き返す恰好となって、そのままカード勝ち越しまで決めてしまった。

 

 

レジェンドの福浦

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先ほどの話ではないが、一度、相手に傾いた“流れ”を変えるのは容易ではないということ。ここもファイターズが後半失速を招いた、要因の一つに挙げられるだろう。本拠地に近い、千葉のファンが大挙して訪れる東京ドームでのマリーンズ戦は、いやファイターズにとって「鬼門」だったか。

 

 

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