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【「完全試合消滅」よりも残念に映った姿】エースのやきう日誌 《2019年9月27日版》

どうにかして、自分を納得させようとしている.......

 

 

吉田正尚に“初安打”を許した時点で、球数は90。すでに今季最多の球数。仮に完投ともなれば必然120球前後は要していたはず‥。終盤戦に入って徐々にイニング数を伸ばしてきていたとはいえ、杉浦稔大を、はたしてそこまで引っ張ることが「過保護」な首脳陣にできたのだろうか、と。

 

申し遅れた。26日の札幌ドーム、対オリックス戦の話である。7回2死までパーフェクト投球。昨年7月21日の福岡ソフトバンク戦で5回を無安打(1死球、今年4月23日の東北楽天戦では5回を完全‥。ギリギリ勝利投手の権利を手にする5回までとはいえ、これほど“完璧な投球”を複数回も披露してくれる投手を、私は観たことがない。おそらく、全盛期のダルビッシュでもなかったのではないか。杉浦にとって「三度目の正直」だった。

 

過去2回はアクシデントではなく、首脳陣の指示によっての降板。とりわけ前回の楽天戦時は物議を醸す事態に。そして今回、球数も順調に来ていたことから6回も“続投”。因縁のこの6回は、下位打線を相手に三者連続三振‥‥。ますます大記録達成を予感させた。

 

オリックスのラインナップを見て「最後の関門」と思われた3番の吉田。結果的にここで夢断たれてしまったわけだけれど、これがまた後味わるい。一塁手清宮幸太郎のエラーにも等しかった。

たしかに強烈な打球ではあったが、後ろにそらすような打球でもなく、選手によっては難なく処理できたろう。そういう打球(のコース)である。まもなくスコアボードに灯った「H」のランプ‥。杉浦の記録は潰えた。

 

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筆者が憤りを感じているのは、清宮の打球処理の仕方も、もちろんそうなのだけれど、もっと“気持ち”の部分である。身体を張ってでも食い止めてやろう、それぐらいの「気構え」を、見た目から示してほしかった。

‥というのも直前に、この日、サードの守備位置に就いていた今井順之助。宗佑磨が放った内野安打性の打球をさばいて、杉浦を救っていた。彼はファームではファーストをメインに守っていた選手である。

その今井を差し置き、同ポジションが「本職」であるはずの清宮が“やらかした”のだから、解せない。今度は味方の拙守に足をすくわれた恰好の杉浦が、どうしても私は気の毒でならなかった。

 

 

秘めたポテンシャルは絶対エース

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だが、杉浦のことだ。もう次は同様なことは起きないだろうと思っていたら、また見せてくれた。しかも前回、前々回以上の快投を、である。いっそう体力が増した来季に、つい「4度目」も期待してしまう。

 

先ほどの話ではないが、ゾーンに入ったときの彼は、それこそダルビッシュに勝るとも劣らない。くだんのオリックス戦も、まったく打たれる気がしなかった。

ゆえに悔やまれるのだが、やはり行きつく先は、しっかり守ってほしいということだ。こういう失態を繰り返しているようでは、杉浦を筆頭に、ファイターズの投手陣からは永久に「完全試合」は生まれない‥‥は、さすが話が飛躍しすぎたけれども、今季はずいぶん味方の守備に足を引っ張られたのも、まごうことなき事実なのであって。

 

 

26日現在、80失策はオリックスと並んでリーグ4位の数。92失策で最下位の西武は、幸いそれを取り返せるだけの打線を持っている。ならば、少ない得点を守り切る以外、ファイターズに勝ち目はなかった。

オフには、長年守備の要であった選手の去就もささやかれている。まずは守備面から再構築して、きたる来シーズンの戦いに向けて臨んでもらいたい。

 

 

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