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【観ててもどかしい「仮」守護神&西川遥輝の可能性】エースのやきう日誌 《2019年12月03日版》

秋吉亮の年俸が大台(1億円)到達という報は、意外だった......

 

 

いやいや、今季の成績に対してでなく、ヤクルト時代の年俸の低さに、あらためて。

たしかシーズン中にも語ったと思うが、あの複数トレード。近年では「最高傑作」といっていい。実に的確な補強であった。急きょクローザーに転身した秋吉がいたからこそ、ファイターズは優勝争いをすることができた。‥そう、夏場までは。

まさに、打ちこまれるシーンが目立ち始めた8、9月の成績が、そのままチームの不振に結びついてしまった格好である。しかし、移籍1年目から重責を担ってくれた彼を、誰が責められようか。‥あえて誰かを責めるなら、クローザーを務める予定だった、石川直也。シーズン序盤には二軍落ちを経験し、当初、首脳陣が求めていた期待に「今季も」応えることはできなかった。

 

 

それにしても、もどかしい――

 

2019年は、54回1/3イニングスで75奪三振。「奪三振率」にすると、12.42である。より長いイニングを投げる先発投手より、確かにその数値は高くなりやすい。が、これがどれだけ秀逸なのか、ちょうど解かりやすいモノサシがある。

1998年、当時“無敵”を誇っていたハマの大魔神こと佐々木主浩が56回を78奪三振で、12.53。大魔神を僅かに下回る数値ながら、到底“無敵”とは程遠かった、今シーズンの石川直‥。ゆえに、もどかしい。

 

 

往時の大魔神よろしく快速球フォークボール奪三振の山を築き、7月など対戦した打者42人に対し、約半分‥20もの三振を奪った。一方で離脱中の秋吉に代わり、最終回を託された6月29日のホークス戦では、9回2死無走者から逆転を許してしまうツメの甘さで、確固たる信頼は得られなかった。3点台前半(3.31)という防御率が、投げるたびに別の顔を覗かせた石川直を物語っているかのよう。

 

これまで記してきたとおり、素材は 一級品。むしろ今「守護神」に、もっとも相応しい投手は彼なのではないか。求めるものは高い。来季以降、更なる覚醒を期する。

 

 

2年契約が切れる来シーズンオフにも、海を渡る可能性が高まった、ファイターズ不動のリードオフマン西川遥輝大谷翔平のメジャーでの活躍によって影響を受けたというが......

 

 

トライエックス 西川遥輝(北海道日本ハムファイターズ) 2020年 カレンダー CL-587 壁掛け B3 プロ野球

 

 

自身、打率3割到達は一度だけ。あとは2割7分~9分台で推移している。本塁打も昨シーズンの10本が最多で、彼のポテンシャルをもってすれば、正直物足りない。

ただ、やはり西川といえば、脚力。もっというなら広い守備範囲と、非常に高い盗塁成功率が魅力的だ。3度目の盗塁王に輝いた2018年シーズンは、44回の成功に対して失敗はわずか3回‥。西川が走れば9割近い確率で、次の塁を奪える換算。速さと、センスも兼ね備えている。

したがって東京五輪で真の「オールジャパン」を形成するなら、周東佑京より打てて守れる西川を組み込むべきなのだが、彼ほどの選手を“代走”のみで起用するのには、さすがに稲葉監督も躊躇うだろう。

 

高い出塁率で先の【プレミア12】においても世界一に貢献した、近藤健介。シーズン中は西川も93四球を選んで、これは近藤に次ぎリーグ2位楽天・浅村も93)だった。本塁打の数と、もちろん盗塁数でも上回っているが、三振の数が近藤と比べて30も多い(111)。例年、三振の数は多い方だけれども、仮にメジャーを目指すなら、この辺りの粗さを改善する必要はありそうだ。

 

 

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