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【「五輪野球」拭えない不安&「殿堂入り」田淵幸一『もしも〇〇なら』】エースのやきう日誌 《2020年1月17日版》

今シーズンは東京五輪の影響で、夏場に3週間近くも公式戦が行われないらしい......

 

 

こういったことが起きると、オリンピックで「野球」くらいにしか関心がない筆者でも『もう除外で結構』そう考えてしまう。アメリカを含め、“五輪で野球”に熱心でない国が、ちょっと多すぎる。結果、本戦は6つの国しかないそうではないか。‥そもそもアメリカだって競技種目からいつ除外されてもいいようにWBCを考案したのだろうから、極めて五輪における今の野球の立ち位置は、曖昧かつ微妙。次のパリ五輪でも当然、野球は“無視”だ。

 

今大会、侍ジャパンの金メダルは、もはや「至上命令」といっていいだろう。国内開催というのもあるが、先ほど申したように、3週間もペナントレースを待たすのだ。今までのような制限はなく12球団から“いちばんイイ選手”が供給される、はず。文字通り「全日本」で臨む東京五輪で金メダルが獲得できなければ、日本の野球界にも明日はない。

 

この“空き時間”がどうペナントレースに影響を及ぼすのか、一方で興味深くもあるが、いかんせん長すぎる。これは、シーズン中にもかかわらずプロ野球‥ひいきチームの試合が観れない、いちプロ野球ファンの目線。五輪によって3週間もプロ野球が観れなくなるのなら、私はさらに五輪が嫌いになりそうだ(苦笑)

「やきう」に飢えた全国各地のファンたちの視線がいっせいに注がれる侍ジャパン‥。彼らのプレッシャーも相当だろう。が、ここまで後押しを受け、様々な関係者から理解も示され、我々も我慢を強いられるのだから、どうか本番で無様な姿だけは晒さないででいただきたい。

 

金メダルは悲願

東京オリンピック野球復活・陰の立役者 アイク生原の知られざる生涯 (幻冬舎plus+)

 

 

さて、私が本当に問題視しているのは国内リーグ戦の方である。これほど長期間にわたってシーズン中に日程が空くことは、過去にもなかった。野球はどのスポーツより長丁場。いつもと勝手が異なる「交流戦」でペナントレースの風向きを変えてしまったケースだって、何度かある。

だが、おそらく今年が最初で最後だろう。それならいっそプロ野球も2020年は“五輪仕様”にしてもよかったのではないか?』というのは考えた。1970年代から80年代にかけパ・リーグで行われていた「前後期制」の再採用――

 

全130試合を65試合ずつで区切り、そこで1位になったチーム同士が日本シリーズ進出をかけ、秋のプレーオフで争わすのだ。前後期ともに1位になったチームは、問答無用で年間覇者。

このシステムには当時、かなり賛否があったようだけれど、どうせオールスター明け3週間も空くくらいなら、一年だけ、前後期制を「復刻」しても面白かったと思う(でも当時ですら1週間前後の間隔ではなかったか)。五輪後に気持ちを切り替えて、またイチからペナントに臨む方が、選手も変に“中だるみ”しなくていい。一年で2度楽しめるペナント‥‥こう考えると現行のクライマックスより、おいしいっちゃおいしい。

 

 

田淵幸一氏が野球殿堂入り

 

www.sponichi.co.jp

 

あいにくリアルタイムで氏の雄姿を拝んたことはない。ただ、いくらかの史実は知っていて、以前から気になっていたことを今から述べてみたい。

 

東京出身というのもあって、もとは熱烈な巨人ファンだったらしい。3年前から導入されたドラフト会議を経て、阪神タイガースに入団(1968年)したのは周知のとおり。この一件で私が常々感じていたのは、ドラフトではなく、まだ「自由競争」の時代で田淵氏が巨人軍に入っていたら‥‥という妄想、机上の空論。

そうなれば、同世代で同じく巨人志望だった、星野仙一氏も入団していた。もし、もしもこんなことが起こっていたら、巨人は「V9」どころでは済まなかったのではないか‥。

ON以外は、どちらかというと長打が欠けていた打線にアーチストの田淵が加入(しかも貧打の森捕手の代わり)高橋一三堀内恒夫の二本柱に、星野まで加わっていたら「Ⅴ15」くらいまで延びていたかもしれない。ドラフトによって「戦力均衡」の目的はきちんと果たされたが、巨人にいたっては、ただの害でしかなかっただろう。

 

西武へのトレードも印象深い出来事。「ミスタータイガース」とも称されていた人気選手の放出。当時の虎ファンたちの様子が目に浮かぶよう‥。所沢に行ってもその打棒は衰えず、239本塁打を上積みして引退。筆者が注目していたのは球団初Vに導いた36歳のシーズン、1982年の成績だ。

114試合の出場で打率.218、ホームラン25本。‥氏にとっては相当不本意な成績だったろうが、それでも28歳のとき、北海道日本ハムで4番を張った中田翔の成績(129試合 打率.216 本塁打16)よりも上である。

多少、打率は低くてもいい。けれど、試合の形勢を変える、ここぞでの一発がある‥‥。観る者やファンに夢を与え、ちびっこに憧れられるのは、こういう田淵氏のようなバッターではないか。令和の時代になっても、私は、それを疑わない。

 

 

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