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【新旧「超大物」外国人選手列伝 ―暗黒ver.】エースのやきう日誌 《2020年1月28日版》

オリックスの新外国人、アダム・ジョーンズが来日した。

 

「超大物」と言われている選手なのに、こんなキャンプの数日前から日本に来ているのは偉い。‥‥けれども、彼って、本当にヤルの?

 

mainichi.jp

 

「ヤル」とは、活躍できるかの意。開幕1試合の出場のみで国に帰った、フランク・ハワード(太平洋)みたいなことは、さすがにないだろうが。要は、ジョーンズが日本の野球に適合するかどうか、である。

 

この「大物外国人」という触れ込みに、筆者はロクな思い出しかないのだけれど、それはさておき、長い球界の歴史を振り返っても、成功例はきわめて少ないのだ。

‥原因は解っている。年齢の問題だ。メジャーでタイトル獲得もある大物が日本にやってくる場合、大抵がもう選手としての峠は越えている。当然だ。向こうでまだ活躍できる自信があるのに、わざわざ薄給の日本でプレイを望む者なんかいない。アダム・ジョーンズも今年で35歳だ。

 

上のリンク先に、かつて「大物」と呼ばれた選手の名が挙げられている。たしかに記載されたその4選手は成功した方だろう。ただ、やはり高齢で来日した選手、フリオ・フランコ(ロッテ)は初年度10本塁打しか打っていない。いくら元がアベレージヒッターだったとはいえ、少なすぎる(打率.306)

楽天にいたアンドリュー・ジョーンズ。来日時35歳。まだ記憶に新しい元メジャーは、都合2シーズンで50本塁打。通算打率は.232である。彼は四球増で出塁率が高かったという向きもあるだろうが、大枚をはたくフロント、現場が「大物」に求めるのは、そんなものではない。もっと圧倒的な数字だ。

 

この点、ボブ・ホーナー(ヤクルト)は異例。29の齢で来日した彼は、デビュー戦からホームランを連発。すさまじいインパクトで、文字どおり旋風を巻き起こした。『これがメジャーリーガーか!』と、野球ファンを唸らせる打棒を見せつけた。我々‥もとい、私が追い求める「大物」のイメージにもっとも近いのは、ホーナーかもしれない。

 

 

ハワードはMLB本塁打王2度のキングオブ大物

Frank Howard - 1984 Topps #621 来日外国人(太平洋) フランク・ハワード

(C)amazon

 

また、こういった選手は齢を食っているせいか、往々にしてプライドが高く、球団の対応にイチャモンや難癖つけたりする。MLB通算176本塁打のドン・マネー(近鉄)はロッカーにゴキブリが出るとかの事情で帰ったし、同130本塁打三顧の礼阪神球団に迎えられたマイク・グリーンウェルも『神のお告げ』とやら、常人には理解不能の理由で早々に退団している。

 

相川七瀬の歌ではないが「トラブルメイカー」が多い印象も......

 

有名どころではケビン・ミッチェルダイエー)。無断帰国は日常茶飯事、年俸でもかなり揉めた。地味なところでは、1992年に来日した日本ハムのマイク・マーシャル。ドジャースで8年連続二ケタ本塁打の記録を持ち、当時の日ハム球団としてはウルトラ破格な、年俸1億9500万を用意。

彼もアメリカにいた頃からトラブルの多い選手とされていた。でも、打ってさえくれればいい‥‥。珍しく“本気”をみせた球団の期待に背き、本業もサッパリに終わって、わずか1シーズンでお払い箱(※実働は三カ月くらい)。以降、日本ハムがいわゆる「大物」を獲らなくなってしまったのは、彼で懲りたためかと思われる(話題性あるので、たまには現役バリバリも獲ってほしいのだが)

 

アダム・ジョーンズにいたっては、見るからにマジメそうだし、発言も優等生。球団とヘンに揉めたりするようなことは、たぶんなさそう。‥となれば、あとは成績面。昨シーズン高い打率を残したステフェン・ロメロ楽天に移籍)を切ってまで獲得しただけに、コトは重大だ。

 

久々に来た超大物外国人、ジョーンズが「成功例」となれるか、注目したい。

 

 

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