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【誰も触れない「コロナ禍」のプロ野球】エースのやきう日誌 《2020年4月14日版》

最悪、シーズン中止もあり得る......

 

 

との見解を示す記事を見かけた。たしかに5月中旬以降、開幕を「無事に」迎えられたとして、一体どれくらいの試合数をシーズン中にこなせるのだろうか。‥‥中途半端な形式かつ客を入れないで行われるのなら、いっそ中止もアリだと思うが、一年まるまる行われないのも、とりわけ選手にとって死活問題となろう。言わずもがな彼らは「野球」で飯を食っている。

 

戦前などは、まだ試合数も少なかったし、事態が収束しさえすれば大いに結構。だが、別の問題も浮上してくる。タイトル獲得者の各部門の数字が「低水準」となることだ。

 

 

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上のポストセブンの記事、肝心な事柄が抜け落ちている。

 

試合数減により、打者の本塁打・打点が少なるのは当然。しかし、頂が「数」に左右されない打率はどうか。その打席の時点でのヒット数に応じ、高くなるのが打率である。これが何を意味するのかといえば、つまり、試合数が少ないほど【夢の4割バッター】が誕生する可能性も、例年よりは高くなるということ――

 

 

参考までにオリックス時代のイチローが過去、79試合消化時点で4割超え(2000年)。97試合で.398だが、もし「100試合制」であるなら、打率の記録を打ち立てていたに違いない。

巨人にいたクロマティが96試合の時点で、規定打席に達し打率4割を記録している(1989年 日本記録。彼らはその後、打席数を重ねることによって率を落としていった。したがって、試合数減によって「恩恵」を受けられる主要タイトルが打率と、投手の防御率なのだ。

 

後者にかんしては「飛ばないボール」採用時、0点台にも迫る防御率1点台投手が頻発したのもあって希少性は薄いが、4割バッターは史上初NPB 二軍は除く)。‥‥むろん、その試合数によっては「参考記録」程度にすべきだけれど、何より響きがいい。

 

 

 

イチローもついに届かなかった

イチローフィールド 野球を超えた人生哲学

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近年マスメディアで、もっとも「4割」の活字を躍らせたのは2017年、北海道日本ハムの近藤健介か。彼とて57試合目出場時点での記録であり(.413)、お世辞にも現実的だとは言い難かった。
これまで数多の打者が挑み、夢断たれた。カタチはどうあれ生きているうちに一度は見てみたい、気もする。 《NEXT:下柳剛がいた頃》

 

 

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